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大阪府松原市中央小学校校内研修会(2009)

過日、見出しの会があり、講師として参加しました。
もうこのブログをご覧の方はよくご存じだと思いますが、
中央小学校は「法教育」を体系的にカリキュラム化し、小学校4年生から6年生まで実施している学校です。
「法教育」(同小学校の場合「ピア・ルール」ですが)、「ホットコム」などいくつかの特徴的な学習の柱をもうけて、学校の特色を出しています。

その中央小も人事異動で先生の入れ替わりもあるので、「法教育」の基本的なところから話をして欲しいとの、校長先生の依頼もあり、下記のテーマでお話しました。

「法教育の基礎・基本、新学習指導要領、そして中央小学校の取り組み」

90分で盛りだくさんでしたので、十分ご理解頂けたかはわかりませんが。
中央小の取り組みが「法教育」の学習論全体の中でどこに位置づけられ、どのような意義があるのか、ご理解頂ければ十分ではないかと思います。

中央小学校の授業実践などをこれまでよく拝見してきて思ったのですが、
「道徳的な判断」でまとめてしまおうとする傾向があるように思えます。

講演終了後に、昼食をともにし、先生方と会食しましたが、その際、ある先生が、

「背の順ルールの評価も、法の話だと形式的になる。(もっと子どもの気持ちを他の子どもに伝えるなど、そういった教育が必要だ)」

小学校の先生に共通なことなのでしょうか。相手を思う気持ち、相手を尊重する気持ち、「気持ち」を重視する。まあ「気持ち」が大事なのもよくわかるのですが。

ちょうど中央小学校は「人権の知的理解」にどう取り組むか、検討しています。
今回資料でお示ししたもので、「平等」について考える授業構成も可能ではないかとお話したところです。「紛争(トラブル)解決学習」を「平等」「自由」の知的理解を重視する学習に構成し直すことも可能だと思います。

中央小学校の取り組み、今後も注目していかないといけません。
by yasuhirohashimoto | 2009-08-07 08:10 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto