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附属小学校教育実習一斉授業(2010)。

附属中学校は各教科毎に「研究授業」が設定されているのですが、附属小学校は、低学年・中学年・高学年で「研究授業」を行い、今年は残念ながら、社会科の「研究授業」は行われませんでした。

「研究授業」は行われませんでしたが、教育実習生が指導案・細案を作成し授業を行う「集中日」=「一斉授業」に参加し、社会系教育コースの実習生の授業を参観してきました。

■H君:3年生「スーパーマーケットで働く人々」授業の目標「スーパーマーケットで質問したいことを考えよう」→児童の「反応」にも適切に対応し、授業のねらい・その後に続く「見学」学習の「導入」としては比較的良かったのではないでしょうか。

■Tさん:6年生「江戸の文化をつくりあげた人々」MQ「どうして『読み・書き・そろばん』を勉強したのだろう」
→「読み・書き・そろばん」を学ぶ理由、そして学ぶことによって、学んだ者にどのような影響があったのかについて、「往来者」「農具便利論」「店の看板(一見しては何の店かわからない;だから文字を習う必要があった)」などを提示、想像させる授業。個人的な影響だけではなく、社会的な影響・効果についても触れられれば良かったのでは、と思いました。また、「店の看板」に焦点を絞っても良かったのでは、とも思いました。教材研究をしていましたね。その苦労はよくわかりました。

■H君:4年生「くらしをささえる水」MQ「なぜ昔に比べて水の使用量は増えたのだろう?」
→昔と今の水の使用量の差を子どもたちに考えさせ、1年間の水の使用量が6倍になったことを掴ませる。また、水の使用量が増えた理由を「人口の増加」「生活の変化」として説明した授業。「水の使い方はどの様に変わったのか」を子どもたちに問うた時に、子どもたちからは「洗濯機が使われるようになったけど、最近は節水型が多い」といった趣旨の意見がポツポツ出されていた。「節水型にはなったけど、それでも昔に比べると水の使用量は増えている」んですよね。授業の進め方自体は落ち着いていてとても良かったと思います。

■Iさん:3年生「スーパーマーケットのひみつをさぐろう!」お客さんの「願い」から「お店にはどのような仕事をする人が必要なのか」を関連させて考えさせる授業。まあ子どもにはその流れがわかりやすいのだろうが。。全ての「願い」はかなえられませんからねえ。「スーパーは全てのお客さんのために営業している神様みたいなお店」。いつも授業を拝見して、このパターンを変えられないのかと思う単元・授業です。授業者は丁寧に進めていました。

良い経験になったと思います。学生各々は適度に成長しているのでは。学部3年生対象の講義が後期にはないのが残念です。

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祝600記事。このブログを始めてこの記事で600になりました。
以外と多いので、びっくりしています。
これからもよろしくお願いします。
by yasuhirohashimoto | 2010-09-19 18:10 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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