日本公共政策学会関西支部例会。

過日、日本公共政策学会の関西支部例会に参加してきました。

高校生の政治意識の分析 石橋章市朗(関西大学)
社会的包摂と能動的市民性-包摂的シティズンシップ教育論の間隙- 蓮見二郎(九州大学)

次の出張の関係もあり、石橋先生のご発表のみ拝聴しました(蓮見先生、済みません)。
兵庫県内の4つの公立校(都市部普通科、農村部普通科、都市部工業系、農村部商業系)に
通う高校2年生を対象とした政治意識の調査について分析された内容をご発表されました。

分析方法・分析結果は配付資料に示されており、長くなるので割愛します。

分析の結果、高校生の投票意欲を説明するための主要な要因は、政治関心、議論の経験、
投票義務感、私生活中心(自分自身の生活向上を第一に考える、政治に対する不信感を
持っている)などが明らかになったとのこと。教科書の記述、憲法学的理解、政治や生活に
対する不満、社会活動、メディア接触、憲法学的理解、地域性などの複雑な意識構造を持っ
ていること、などが報告されました。

報告後、分析方法の妥当性についてや、調査対象を拡げる必要性(偏差値の高低を意識し
た対象選択や、就職希望や大学進学希望の違いによる対象選択、家庭の経済状況を踏ま
えた対象選択:日本では難しいと思いますが)、現代の若者論との関連について質疑が重
ねられました。

私自身は、投票率の高低の影響は、政治家のパーソナリティが一番大きい(何か大きなことを
やってくれそうといった漠然として期待感:時代の閉塞状況を示していると思いますが)と思って
いるので、このような状況を生み出さないためにも、政治教育が果たす役割は大きいと考えて
います。機構学習だけではなく、政治問題学習、そのための政策分析力・選択力の育成は最低限
求められると思っています。
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by yasuhirohashimoto | 2012-02-27 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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