教育実践研究・模擬授業①(2012)。

過日、本年9月に主免実習を迎える学部3回生による恒例の「模擬授業」
が行われました。

今回は第1回目:中学校社会(歴史的分野)の授業。引き続き3回行われます。

MQ:律令国家・公地公民制の下で当時の農民はどのような生活をしていたのだろう?

■当時の農民の暮らしや、「奴婢になりたかった農民がいたことを示す」和歌を読ませ、
「なぜ自分たちよりも地位の低い奴婢になりたい農民がいたのか」を問う。
■当時の農民たちの「租税」について確認をする。
■神亀3年の「出雲郷計帳」を見させ、気付いたことを上げる。「逃」の文字があったり、
女の人の数が多くなっていることに気付かせ、なぜそのような状況になっているのかを
推測させる。
■最後のまとめ:かなり重たい内容の税と義務に苦しみ、それは奴隷である奴婢に匹敵するほど
であったこと、そのため、それらの負担から逃げるために逃亡や偽籍などを行うようになったこと、
これが戸籍計帳による正確な公民把握を困難にし、公民の原則が崩れたこと、を確認させる。

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この授業の何がポイントなのか、どの活動に時間を多く割くべきなのか、その辺りをしっかり考える
必要があること、小学校で学習したことを忘れている子どもたちもいるだろうから、ということで、ゆっく
り時間を取っていたようですが、「記憶を呼び起こす」のであれば、全てをプリントに書き込ませる必要
もなく、やはりメリハリを付けて授業を展開すること、これが大切だと思いました。ただ、授業全体の
流れ(MQからMAまでの流れ)はスムーズで、内容的にはわかりやすい授業だったと思います。

まずは誰が聞いても「わかる授業」、これを作り上げることが第一歩でしょう。「わかる授業」であれば、
子どもたちは比較的聞いてくれますよ。

次回は中学校社会(地理的分野)になります。楽しみにしています。
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by yasuhirohashimoto | 2012-06-18 00:00 | 教育のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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