日本公民教育学会(2012)、回顧

ちょうど1週間たちましたが、先週土曜日、日本公民教育学会に参加してきました。
仙台は暑くもなく、寒くもなく、好天でした。東日本大震災後、復興需要で活気に満ちている
という噂を聞いて、タクシーの運転手さんに聞いてみると、「最初の一年だけで、その一年も
ホテル業界と飲食業界が潤ったのでは、保険業者が多く来ていた」とのことでした。翌日、
時間があれば被災地を見て回ろうと思っていたのですが、飛行機の時間もあり、断念。
被災地を見て回った本学の小玉君(院生)に聞いてみると、被災地が観光地化しているとのこと、
観光バスで観に来ている観光客が多いとのこと、確かに、橋本が泊まっていたホテルも観光
客風の方が多かったですし、土曜日はホテルが全く取れなかったのがその証左なのかも。

さて学会の話題に。東日本大震災の後、復興途中の最中、東北大学で開催されました。
東北大学の建物にも、コンクリートを浮き上がったり、ひび割れが入ったものがあり、修繕
する上でわかりやすいように赤や青のテープが貼ってあります。痛々しい姿を現していま
す。

橋本の発表は、アメリカ合衆国の「法原理」学習プログラムを分析し、小学校中学年から、
高等学校段階にかけて、どのような段階性をもって「法原理」を教えているのか、その教育
内容から明らかにすることを目的としていました。ただ授業構成については時間の関係で
分析していなかったので、ちょっと不十分な内容になりました。これからの課題になります。

本学の小玉君の発表は、政治学習改善の方向性として、「政策」を取り扱うこと、その「政策」
を分析する枠組みとして公共政策学の研究成果を生かした内容とすること、に焦点を当てた
発表。特に、今回は、分析する枠組みを中心に発表しました。フロアーからの質問では、地方
の「政策」と国が行う「政策」を同じ扱いで分析するのが適切なのか、「政治的中立性を考えた
時、政策を指導要領上は扱いにくいがその点についてどう考えるのか」といったことなど、かなり
熱心に質疑応答が繰り返されたようです。彼の研究は、「政策」を分析する枠組みを子どもたちに
習得してもらいたいということ、その狙いを達成するために、政策を教材として扱うといったスタンス
なので、「政治的中立性」の問題はそれで捨象できると思いました。地方と国の政策の違いがある
ので、その点は今後の課題になると思いました。
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by yasuhirohashimoto | 2012-06-30 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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