神奈川県立湘南台高校・シティズンシップ公開授業。

過日、標記の公開授業研究会が開催されました。
今年2月、神奈川県のシティズンシップ教育に関するヒアリング
を行うに当たって、教育委員会と同校を訪れました。
そのご縁で、今回の公開授業研究会のご案内を頂き、せっかく
ですので、参観させて頂きました。

今回拝見したのは、「模擬議会」の授業。総合的な学習の時間
の中で実施されているもので、本時は「本会議」の時間。それ以前
に「委員会」の時間が設けられ、今回提案された「18才成人とする法案」
「老齢者無料パスに対する一部負担を課す法案」などについて、賛成討論、
反対討論などを経て、採決されました。

公開授業の後は、批評会。

T大学のK先生、はじめ、T大学の院生諸氏も参観されていました。

橋本の感想としては、本会議はどうしてもセレモニー化していて(現実もそうですが)、
「委員会」の授業を拝見したかったというのが本音です。

また、「高齢者無料パス~」法案がそうですが、本時の本会議では、可決されていました。
参観者の民間の方がおっしゃっておられましたが、現実に住民投票をすると否決される
可能性が高い法案が可決されたことについて、なぜそうなったのかをしっかり反省的
に考察すべきというご意見はまったくもってその通り。

高齢者にも高額所得者と低額所得者がいるわけで、この問題に関わる様々なアクター
の主張をしっかり分析していくこと、その分析的なプロセスをこの授業は踏んでいるのか、
といったことを疑問に思いました。

日本の政治教育(主権者教育)が市民性教育につながりにくくなっているのは、
「教育の政治的中立性」jの問題だと思います。
この問題がクリアーされるとき、日本の政治教育の夜明けがくるでしょう。

湘南台高校の実践がより質の高いものになるように。今後も引き続き注目です。
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by yasuhirohashimoto | 2012-10-17 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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