研究法科研・シンポジウム総括(201301)。

過日、標記のシンポジウムが開催されました。



今回は教師教育がテーマ。
アメリカ合衆国における初等を中心にした社会科教師教育について、
検討を行うため、シェリーフィールドをお招きしての国際シンポでした。

アメリカ合衆国では、主として初等教育は「現場実習主義」といっても
良いでしょう。ただ、アメリカ合衆国も初等教員養成はほぼ全ての教科
に関する教育を受けますので、時間は限られています。

限られた時間の中で、どのような初等社会科教員を養成しているのか、
シェリーフィールド先生もおっしゃっておられましたが、初等社会科教育法
に関する講義はとても集中して講義を作っておられるとのことでした。

そのうち、全社学の紀要にも掲載されるでしょうから、是非参考になさって
下さい。

なお、橋本は同セッションのまとめを担当。3点にまとめ、お話をしました。

(1)教育学研究としての社会科教師教育、教科教育学研究としての社会科
教師研究、教科教育学研究としての教師研究は、教育学研究とも異なるし、
算数や理科といった自然科学の教師教育研究とも異なる。社会科教師教育
研究は、特に教師の社会的思想性の研究が必要になるといった点は、自然
科学とも異なるだろう。社会科独自の教師教育研究の在り方を他教科との
違いを意識して、想定すべきである。
(2)社会科教師教育を行う場合、特に規範的研究として社会科教師はどう
あるべきか、最良の社会科教師とはどうあるべきかを検討する必要がある
こと。
(3)そもそも、社会科教育学者ができるのか?ということ。全社学の研究者
はごく一部に心理学研究を踏まえた社会科教育学研究を行っている先生
がおられるが、心理学研究それ自体を専門としていない。やはり、専門家
との協同による研究体制の確立を行う必要があり、そうすることが、社会科
教育学研究の質を上げることにつながること。

以上、生意気なことを申し上げましたが、そう感じましたので、上記の通り
発言しました。

研究法科研は本年度で終了。色々と勉強でき、良かったと思っています。
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by yasuhirohashimoto | 2013-02-09 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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