台北出張④。

台北出張の続きです。



周さんがお帰りになった後、張澤平弁護士から、台湾政府における法教育の
取り組みについて説明がありました。

台湾では、各教科・科目とは別に学校教育全体で取り組む「通教科的なテーマ」
が設定されており、たとえば、「男女同権教育」がそれに当たりますが、「人権教育」
もテーマの一つとして取り上げられており、そこで法教育がその内容項目の一つと
して位置づけられています。「通教科的なテーマ」ですので、総合的な学習や社会、
健康に関する科目などで法教育が取り上げ可能なようになっており、張先生や、
今回の訪問でコーディネートの役割を担った黄旭田弁護士、師範大学の林佳範
教授(公民教育担当)が政府のアドバイザーとしてご活躍されているとのことでした。

ただ周さんもおっしゃっておられましたが、テーマとして位置づけられていても、
教材を作ったり、法教育を拡大する方略を政府が持ち合わせておらず、結局は、
財団が予算を組んで取り組み以外にないというのが現状のようです。

また、前述の林先生からは、台湾師範大学での教師教育としての法教育に
ついてヒアリングを行いました。後にも触れますが、台湾では、高等学校に当たる
高級中学校で、新設された「公民與社會」で民法や刑法、訴訟法などの高度な法
的知識を教えることになっている関係もあるのか、実定法の基本原則からその概
要に関する講義が中心になっているようです。また基礎法学的な内容といっても
良い、「道徳と法」などの講義も行っているようです。ただ、学校現場での実践を
考えて、「理論」を学校で発生する事例(例えば遅刻に対する過大な罰則の是非)
を通して理解させるよう工夫されているとのことでした。課題としては、教員を志望
する学生さんが法に関する知識をあまりに持ち合わせていないこと、法学部の学生
ではないので致し方ないのだが・・・ともおっしゃっておられました。

写真は夜食として食べた台湾の鍋料理。小皿を持ってきてその小皿の数・色で
料金が決まります。この店は食料よりもビールの価格が高かった(といっても、
日本で食べるのと比べるとしれていますが)。

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by yasuhirohashimoto | 2013-04-13 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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