見方考え方を成長させる社会科授業の創造。

過日、標記に示した書名の書籍をご恵送いただきました。



岡崎誠司、見方考え方を成長させる社会科授業の創造、風間書房、2013年

岡崎先生は皆さんもご存じの通り、広島大学附属小学校を経て、現在は富山大学教授です。
以前は「If...then」を問い立てにした授業づくりを提唱されておられましたし、橋本が講義で
使う「産業学習における新聞の授業」のアイデアは実は岡崎先生が以前附属小学校で行われた
授業を参考にしたものです。小学生に科学的な見方や考え方を養うためにはどうすれば良い
のか、とかく私などが作るとどうしても「大人目線」での教材化になりがちで、常々反省している
のですが、岡崎先生は、小学生にも理解できる、そして興味をもってもらえる教材を用いて、そ
して科学的な見方や考え方を養うことが可能な問い立て(この問い立ての発想は、教材研究
をしっかりしていないと出てこないのですが)を行い、とても上手に授業される先生です。

今年度は福井県教育研究所の講師として本県の先生方がご指導を受ける機会がありますので
是非参加されてはどうでしょう。

さて本書の話題に戻りますが、本書で岡崎先生は、「社会的見方考え方の成長過程図」を
それぞれの単元で構成することを提唱され、また、その「成長過程図」に対応する「発問の
構造化」を主張されています。

「成長過程図」は「知識の構造図」といえなくもないのですが、結局「知識の構造化」と「発問の
構造化」は対になっている、これは間違いのないところです。そして、その「知識」と「問い」を
そのまま連結すると、「面白みのない」問いになるので、それは授業づくりでは気をつけないと
いけないとは思います。

「なぜ織田信長は武田軍に勝つことが出来たのだろうか」「なぜ広島菜の出荷量は減ってきている
のか」等々、それぞれのMQを設定され、具体的な子どもの様子(発言)もよくわかります。

岡崎ワールドを是非堪能されてはいかがでしょう。

2000円と廉価ですので、ご興味のある方は是非購入されてはいかがでしょう。

同書をご恵送いただいた岡崎先生に改めてお礼申し上げます。
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by yasuhirohashimoto | 2013-04-29 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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