道徳教育の現状を考えるために①。

最近道徳教育のことも勉強しないといけない状況なので、一冊書籍を紹介。。



小笠原道雄・田代尚弘・堺正之編、道徳教育の可能性-徳は教えられるか-、福村出版、2012年

道徳教育は「徳目主義」「心情主義」「感動主義」などと評されてきました。どうも学校現場では相変わらず、「いかに子どもが感動したのか」が道徳授業の評価基準になっているよう。ただ、このような従来の道徳教育については、様々な批判があり、例えば、授業の前に既にわかっている徳目(例えば家族愛)について、すでにわかりきっているのに、道徳授業で取り扱うことの「無意味さ」。特に授業を受ける子ども自身が授業自体を「うさんくさくて欺瞞に満ちている」と感じている。。従来の道徳に対する批判はどのようなものなのか、そしてそれを克服するためにどのような道徳授業が構想されてきたのか、コールバーグやピアジェの道徳性の発達理論や、ハーバーマスに依拠した道徳教育論、道徳教育の歴史を含め、道徳教育の基礎理論がよくわかる書籍になっていると思います。今年度の法と教育学会のテーマは「法教育と道徳教育の対話」。是非参考文献の一つにしてはいかがでしょう。
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2013-06-28 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto
プロフィールを見る
画像一覧