福井大学教育地域科学部附属中学校研究集会(2013)①。

過日標記の集会が開催されました。



3-C 本当の終戦はいつだろうか? 森田史生教諭

MQ(単元を貫く問い):日本の戦後はいつ終わったのだろうか?

森田教諭自作の「歴史年表」を参考に、「戦後改革」「国際関係・国際情勢」
「対戦国との関係」「政治(防衛)」「経済・国民の生活」の5つのカテゴリー
を踏まえ、戦後の「出来事」を整理し、おのおのが「日本の戦後はいつ終わった
のか」について自説を作り上げていく。

公開された授業では、おのおのの自説を述べ合うといった内容でした。

「オリンピック」をあげている生徒や、「日中共同声明」、「自民党の結成」なども
取り上げられていました。

また生徒の中には、「経済・国民の生活」を基軸にして「国際関係」「政治(防衛)」
と結びつけて論を立てるものもおり、教師の狙っていた回答も出ていました。

議論では、「国際関係・国際情勢」と「対戦国との関係」の違いであったり、「歴史年表」
の範囲の是非などについて質問や意見が出されました。

橋本からは、「戦後改革」がすべての基盤にあるはずなのに、そのことが生徒の頭の
中からスルーされてはいなかったか、また、このタイプの授業の評価のあり方について
今後研究する必要があるのではないか、といったことを述べました。

新学習指導要領では「歴史を大観する」授業が一層求められており、授業のMQとしては
「大観」を狙いとし、生徒もその狙い通りに学習していたと判断できるので、現代史「大観」
学習の一つの形態を示すことが出来たのではないか、と思います。ただ一方で「大観」の
学習が教科書に書いてあることをそのままつなげていくことと同一なのか、といった疑問も
生じました。時代の「構造化」にその狙いがあるのではないかということです。寺尾先生が
最後に指摘されていたこともこのことに関係するのではないかと思います。歴史学研究者
がどのように捉えているのか、勉強したくなりました。

授業づくりのあり方を考えるきっかけを作って頂いた森田先生に改めて感謝したいと思います。
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by yasuhirohashimoto | 2013-07-07 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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