福井大学教育地域科学部附属中学校研究集会(2013)②。

続きです。



人々の暮らしを探ろう 田中秀幸主幹

本年度附属中学校に赴任された田中先生による地理的分野の授業です。
「世界各地の人々の生活と環境」の単元は、気候と生活の結びつきについて
学習する内容構成で、どうも学校現場では「淡々と進む」内容のようです。

田中先生はこの単元の授業づくりに疑問を持たれていたようで、ダイナミック
な単元を構想されようとしました。

一つの視点が「ご当地バーガー」です。それぞれの地域にあった「ご当地バーガー」
を提案する。その際、「気候・自然」「その土地の食材」「伝統の味」「宗教」「収入・経済力」
の5つの観点から「ご当地バーガー」を提案する。その候補地はカナダ(イヌイット)、イタリア、
フィジー、ペルー、タイです。

公開された授業では、おのおのグループで作成した「ご当地バーガー」を紹介し、
5つの観点のうち、大切な順にランキングするといった内容でした。

まあ、この手の授業だと、そもそも「現実性のないバーガー」が登場することはよく
あることなので、その点は目をつぶったとして、批評会では、「その土地の食材」と
「伝統の味」の違いが質問されました。「伝統の味」には「宗教」や「その土地の食材」
などが含まれており、そういったことを考えて、「伝統の味」が上位に来ていたのでは
ないか、ということも指摘されていました。

橋本は、「気候」と「ご当地バーガー」の内容が結びつきにくいのではないかと思って
いたのですが、「気候」のことも考えてバーガーを考えていたグループもありました。

この単元の狙いを考えた時に、もう少し「気候」と結びつく問いがあれば良かったのですが、
なかなか難しいでしょうかね。

田中先生はなれない授業づくりで苦労されたと思います。今後ともどうぞよろしくお願い
いたします。
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by yasuhirohashimoto | 2013-07-08 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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