教育実践研究・模擬授業(2013)。

本年度も教育実践研究の模擬授業を担当しました。



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中学校は歴史的分野、「鎌倉幕府がなぜ崩壊したのか」をMQに取り上げた授業。
鎌倉幕府が崩壊した理由を「元寇による御恩と奉公の関係の崩壊」に特化した授業
になっており、過日、附属小学校で拝見した授業で扱われている知識レベルとほぼ
同じもので、「元寇による御恩と奉公の関係の崩壊」以外の理由(分割統治といった
当時の武士社会の慣習など)も取り上げるべきといった意見を述べました。

小学校は二つ。

一つは水産業の授業、「なぜ『とる』漁業が減ったのか」をMQとする授業。
200海里の問題、資源の問題、ガソリンの価格の問題などの資料から自由に
読み取らせて、そのMQの回答を児童に得させようとする授業。相手は、本学の学生
なので、回答が予想できる、そういった立場にある。なので、資料をしっかり読み取れ、
教師が想定してい回答が出される。だが、児童はそうはいかない。資料がたくさんあ
って、何をどう読み取れば良いのか、よくわからず、相互の資料をどう関連付ければ
良いのかもわからない。このままだと授業が崩壊するので、相互の資料を関連付け
るキーワード(まとめの言葉)を設定するように指示。修正して提出された指導案で
は、「漁師の収入の減少→漁師の数の減少」としたキーワードが設定されました。
二つ目はスーパーマーケットの授業。前時までにスーパーマーケットを見学した
という設定で、「スーパーマーケットはその店において、さまざまな工夫を行っている。
お店は何のためにそんな工夫をしているのか」をMQに設定した授業。スーパーマーケット
に行って工夫に関連する内容を写真にとってきており、自分たちで教材研究もしっかり
している授業。ただ、まとめに向けて、やや強引な展開が見られる。まとめの内容と、
児童が分類し意味づける学習活動との関係が、スムーズでないと言うこと。大人相手
で強引に見えると、児童にはまず理解できないので、要注意。

指導案を作る段階、模擬授業をやる段階、実際に児童・生徒を目の前にして授業をやる段階、
とありますが、「説明型」だと前者二つでも何とかなるのですが、「生徒への問いかけ型」や「協働型」
だと、3段階までやらないと、実際にうまくいくかわからない。この講義の限界ではあります。
一方で、授業づくりをした経験がほとんどない学生たちに「目標と授業内容の一貫性」などを踏まえた
授業づくりを体験させることは一定の意義があると思います。

今後、教育実習に行ってどれだけ彼らが成長してくれるか、楽しみにしています。
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by yasuhirohashimoto | 2013-08-17 00:00 | 教育のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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