高校生模擬裁判選手権中部・北陸大会。

過日、高校生模擬裁判選手権中部・北陸大会の審査員を務めました。



今年度から高校生模擬裁判選手権は関東・関西・四国とともに、中部・北陸大会が開催されるほど、参加校が増えてきています。

中部・北陸大会の特徴は、証人・被告人質問と論告・弁論の部分のみを生徒さんにやって頂く、つまり、他の大会とは異なり、証人や被告人を生徒さんがすることはない(証人や被告人は弁護士の先生が担当します)。証人・被告人質問の場面で、証人や被告人からいかに自分たちの「結論:論告・弁論;この部分は事前準備ができます」に導くことができるのか、その「質問技量」の巧みさが求められます。生徒さんたちには、質問への「回答」を積み重ねること、その積み重ねと「結論」の整合性が問われることになります。

これまでの模擬裁判選手権は「法曹養成ジュニア版」のイメージが強かったのですが(将来法曹になることを希望する生徒さん向け)、この方法を採用すると、学校の先生方の受け止め方も変わるのでは無いか、つまり、比較的法曹を目指さない生徒にもコミュニケーション能力や論理的思考力を養うことになる、一般教育的な効果があると受け止めてくれるのではないか、と考えています。

一方で、模擬裁判を通して、刑事裁判の原則などの理解を図る「社会科としての模擬裁判」学習も重要であることは忘れずに、模擬裁判選手権の取り組みがますます進化するよう祈念しています。
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2013-09-08 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto
プロフィールを見る
画像一覧