福井大学・授業力向上のための支援事業②。

続編。



授業力向上のための支援事業には、先日ブログにも書いた
学校単位の支援事業の他、研究会単位の支援事業、NPO等
の支援事業などがあります。

研究会単位の支援事業とは、各都道府県・市町村にある「社会科授業
研究会」などへの支援事業になります。また、NPO等への支援事業は、
下記のような事例が相当します(教師の授業力向上というよりも、院生
の授業力向上に力点が置かれている事業です)。

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昨年度、社会科では、福井弁護士会への支援事業を行いました。

福井弁護士会では、毎年、福井ジュニア・ロースクールを開催していますが、
昨年度冬の開催に当たって、本学院生による「小・中学生を対象とした法教育
授業の実践」を依頼されました。

昨年度後期、大学院社会科教育領域の「協働実践プロジェクト」の講義の中で、
同実践の作成に当たる前に、「法教育」のイロハを講義し、また、「法教育」実践
としてどのような実践があるのか、その特色あるものについて講義の中で、また、
授業見学を通して、学ぶ。そして、今年度は、「立憲主義の意義」を学ぶ授業を
作ることを共通テーマとし、ジュニア・ロースクールで行う授業を開発しました。

授業づくりに当たっては、福井弁護士会所属の弁護士の先生方や、福井県下の
小・中学校の先生方のご意見も頂きながら、「授業づくりカンファレンス」を複数回
実施し、その後、子どもたちに向き合いました。

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授業自体は、児童・生徒からの評価も高く、院生にも良い経験になったと思っています。

ただ、小学校の授業は、子どもへの「揺さぶり」が十分だったのか、憲法は統治者を縛る
もの、例えば、「王様が良い王様だったとしても憲法は本当に必要になる?」と授業後半
問うたが、子どもは「あっさり必要になる」と答えたので。十分な議論をもたらす「揺さぶり」
だったのか、その点は、反省すべきだと思いました。とはいえ、子どもは、この授業におけ
る「立憲主義の意義」=「憲法は、統治者を縛るものであり、たとえ、良い王様だとしても
憲法は絶対に必要になる」と理解はしていたので、授業の狙いはおおむね達成したと思
います。中学校の授業は、残念ながら拝見はしていませんが、議論はそれなりに活発だ
ったようです。

授業づくりに弁護士が入って、、というのは、この10年間、福井では当たり前にやってきた
ことですが、教員養成教育としての活動は、過去に金沢大学の学生を交えた授業づくりを
行って以来になります。このような取組も今後とも続けていければと思っています。
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by yasuhirohashimoto | 2014-06-05 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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