冤罪を防ぐためにはどうしたらよいのか。
2014年 06月 22日
本学で行っている「公民科教育法Ⅱ」のヒトコマです。
本年度の「公民科教育法Ⅱ」は「NIEで討論授業を作る」といったテーマで
行っています。
昨年度は、「ディベートを学生が行い、それを基に、授業を作る」というもの
でした。本年度は、ディベートだけではなく、他の議論・討論、様々な授業形態
に幅を拡げて、授業作りを行っています。
先日、そのテーマの模擬授業1回目を行いました。
その際のある班が取り上げたテーマが「冤罪を防ぐためにはどうすればよいのか」です。
足利事件、袴田事件を取り上げて、それぞれの新聞記事を読み解かせる中で、冤罪事件
を防ぐ方法、について生徒に討論させる授業を行いました。
小生からは厳しく指導しました。
新聞記事からだけでは、「冤罪を防ぐためにはどうすればよいのか」を十分読み解けないの
ではないか。そもそも、「冤罪を防ぐためにはどうすればよいのか」を考える際に、「なぜ
冤罪事件が起こるのか」をしっかり探求しないと、対策を考えるまでに至らないのではないか、
足利事件、袴田事件とも、日本の「刑事裁判システム」の根幹に関わる問題であるといった
認識を子どもたちは持つことができるのか?表面的な「冤罪事件」の発生理由のみを掴ませる
授業になってはいないか、などなど、学部三年生に対する指摘としては厳しいものとなりました。
この問題は、日本の「刑事裁判システム」が、証拠中心主義を取る以上、必ず起こってくる問題、
それは、もちろん、証拠中心主義が問題なのではありません。それ以上は書きません。
どこまで、子どもが掴めれば、この問題を本当に考えることになるのか。
しっかり、教材研究をして、もっと良い受業を作って欲しいと思います。
表面的ではなく、もっと本質的に。
なかなか、ハードルを上げましたが、この班は頑張ってくれると思います。
本年度の「公民科教育法Ⅱ」は「NIEで討論授業を作る」といったテーマで
行っています。
昨年度は、「ディベートを学生が行い、それを基に、授業を作る」というもの
でした。本年度は、ディベートだけではなく、他の議論・討論、様々な授業形態
に幅を拡げて、授業作りを行っています。
先日、そのテーマの模擬授業1回目を行いました。
その際のある班が取り上げたテーマが「冤罪を防ぐためにはどうすればよいのか」です。
足利事件、袴田事件を取り上げて、それぞれの新聞記事を読み解かせる中で、冤罪事件
を防ぐ方法、について生徒に討論させる授業を行いました。
小生からは厳しく指導しました。
新聞記事からだけでは、「冤罪を防ぐためにはどうすればよいのか」を十分読み解けないの
ではないか。そもそも、「冤罪を防ぐためにはどうすればよいのか」を考える際に、「なぜ
冤罪事件が起こるのか」をしっかり探求しないと、対策を考えるまでに至らないのではないか、
足利事件、袴田事件とも、日本の「刑事裁判システム」の根幹に関わる問題であるといった
認識を子どもたちは持つことができるのか?表面的な「冤罪事件」の発生理由のみを掴ませる
授業になってはいないか、などなど、学部三年生に対する指摘としては厳しいものとなりました。
この問題は、日本の「刑事裁判システム」が、証拠中心主義を取る以上、必ず起こってくる問題、
それは、もちろん、証拠中心主義が問題なのではありません。それ以上は書きません。
どこまで、子どもが掴めれば、この問題を本当に考えることになるのか。
しっかり、教材研究をして、もっと良い受業を作って欲しいと思います。
表面的ではなく、もっと本質的に。
なかなか、ハードルを上げましたが、この班は頑張ってくれると思います。
by yasuhirohashimoto
| 2014-06-22 00:00
| 教育のこと