【パリ訪問2015】高校1年哲学。

過日拝見した授業シリーズ。



まずは高校1年生を対象とした哲学の授業。
拝見した授業のテーマは「意識」。

先生は、サルトルの「自分は一体何者か」と題する
文章を最初に配布。生徒にテキスト解釈を求める。

そして、生徒に問う。

「あなたは今は生徒。生徒の役割を演じているの?」
「友達の役割を演じているだけ?」「親との関係も役割
を演じているだけ?」

「役割」について生徒に意見を求める。

「役割はあくまで人間の一側面である」

先生は更に問う。

「一人家に居るときは役割を演じているのか」

生徒からは、
「他の人の目があるときは役割を演じている」
「何かやっているとき、家事をやっているときも
役割を演じている」

「自分の一側面」=全て本当である。

「場面場面で自分は世の中のものになりつづける」
「自分は常に変われる状態にある」

「サルトルとパスカルの意識を巡る違いは?」

最後、サルトルを事例に「意識」をまとめる。

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2時間目の授業。そのテーマ「意識は思い込みの元(源泉)なのか?」

バカロレア対策の授業。この文を分解するところから始まる。

意識:
源泉:
思い込み:

それぞれを別の言葉で説明する。また具体例で説明することを求める。
「意識って何?別の言葉で説明して」
「思い込みって何?サンタクロースは思い込みなの?」
「白馬の王子様はいるの?」

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他にも先生はたくさん問いを出していましたが、通訳を介して聞き取っています
ので、全ての問いを網羅できていません。ご了承ください。

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フランスの場合、学習指導要領はありますが、学校現場の先生はその先生の問題意識
に沿って「自由」に授業を組み立てる傾向にあるようです。カリキュラムも、日本の「倫理」と
違って、テーマ毎に先生独自で組み立てているようです。ただ、バカロレアがあるので、
それへの対応はやらないといけない。この先生の「意識」はその点にありそうです。
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by yasuhirohashimoto | 2015-10-19 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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