ロンドン出張(1)。

スクール21を訪問。



https://school21.org.uk/

ロンドンのスクール21は「フリースクール」。
英国の公立学校は、現在3種類。地方局によるもの、
アカデミーズ、そして、フリースクール。

アカデミーズが、全体の6から7割を占めているようです。

同学校では、教える教科を8種類に限定し、1コマ100
分で、授業を展開している。PBL(プロジェクト・ベースド・
ラーニング)がベースだが、教科を教える先生に教育方法等
の裁量を与えているとのこと(英国は、政府による締め付け
が大きいので、同学校では先生に裁量を与えているらしい)。

社会系科目は「人文科」。白板に書かれたタイムスケジュール
(自分たちの作業進捗状況)をみつつ、自主的能動的に、「研究」
を行う。

たとえば、歴史学習では、「50年代60年代70年代の語られなかった
歴史とは何か」を本質的な問いとして、生徒は、50年代60年代を生きて
きた人へのインタビューを行う。最初のインタビューは、本質に関わる
問いではないが、インタビューを繰り返し行うにつれて、生徒自身が、
50年代60年代の歴史を学び、それに基づいて質問を行う。それを
繰り返し、最終的には、映画を作り、その映画をインタビューした人々にも
鑑賞してもらって、「ふりかえる」。

このような本質的な問いに対して、教師は、生徒のディスカッションをする
等して支援を行う。本質的な問いは、GCSEとも関連する問いになっている
もののようです。

この学校は、「美しい作品」を作ることが重要なようです。「試験を超えた」
「頑張ることによって自尊心をつける」「興味深い学びを作る」これらも
重要なモットーのようです。

価値教育との関連では、現在進行している「公共」などでも提示されている
「判断基準の枠組み」の教育に関連して、「判断基準」を提示することの
意味などについて意見交換しました。

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完成度の高い「総合的な学習」を重視した学校ですね。同学校が置かれた環境
(他民族で家庭環境が多様な子どもたちがいる)が、自尊心を高める、興味深い
学びを作ることに関連してそうです。
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by yasuhirohashimoto | 2016-06-08 00:00 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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