公共性を視点にした米・独の公民カリキュラムの研究・渡米報告①

過日、見出しの共同研究で渡米してきました。
今回訪れたのは、ミネアポリス・セントポール(ミネソタ州)とロサンゼルス(カリフォルニア州)です。
今日はミネアポリス訪問(3月15日午前;訪問2日目)について、報告したいと思います。

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3月15日午前中にミネソタ州立大学・民主主義と市民性センターのデニス・ドノバン氏に面会してきました。ドノバン氏は、高校の校長先生を長く勤められた後で、センターの「パブリック・アチーブメント」担当として赴任されています。今回は、その「パブリック・アチーブメント」についての調査ですので、面会する相手としては「うってつけ」の人物と言えるでしょう。面会には、そのドノバン氏と学校現場に派遣されている(派遣される予定の)学生さんと現場教師(「パブリック・アチーブメント」では“コーチ”と呼ばれる立場の人です)からもお話を伺いました。

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「パブリック・アチーブメント」とは、簡単に整理すると、高校生が持つ社会問題に対する関心を引き出して、その社会問題を解決するための方策について“コーチ”とともに協議し、社会問題の当事者や議員さん等の社会構成員の人たちからもインタビューをしつつ、その解決の方策を探っていく(提案する)といった活動になります。ミネソタ州立大学は、学校現場に大学生を派遣する、高校は彼らを受け入れる。日本で言うならば、NHKの「ご近所の底力」を学校の授業の中で行っていると考えてもらえればわかりやすいと思います。

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具体的な報告は、日本公民教育学会研究大会(6月16日・東京学芸大学)で共同研究者の吉村功太郎先生(東北学院大学)が行う予定ですので、そちらに譲るとして、私自身は、「日本の学校教育ではなかなか受け入れられないだろうな」というのが第一印象として持ちました。ただ、これができれば、「下からの民主主義」が文字通り実現することになり、それこそ民主主義社会の市民性(シティズンシップ)を直接的に育成できると感じました。うちの大学でも取組としてできないかな-と思ったりしています。

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写真は、センター正面で撮影したものです。気温は5度以下です。寒い。

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by yasuhirohashimoto | 2007-04-04 18:19 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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