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大阪府松原市中央小学校 ピア・ルール部研修会。

昨日、見出しのタイトルの会合が開催されました。
松原市の中央小学校の研究についてはこれまで何度もブログに書いてきました。
今回は、本年度から発足した「ピア・ルール部(法教育部)」のメンバーによる研修会。

法教育初心者の先生もおられますので、昨年度6年生に実施した「権威」の授業を模擬的に先生方を対象に行った後で、意見交流を。また、私から「ルールのランキング」の授業を行った後で、2学期の取り組みについて報告されました。

2学期の取り組みについては、4年生から6年生にかけては、昨年度実施の内容がありますので、今年度実施する上でその内容が問題あれば(子どもの発達段階を考えれば全てのツールを使うのは難しい、状況設定が子どもにとって難しい)、その問題を解消するように指導案を変えれば良いとのアドバイスをしました。1年生から3年生までは今年初めてですので、今後その内容について工夫する必要があると思います。1年生と2年生については「学級経営に関わるルール」について学ぶこととなっていましたが、1年生と2年生について学年段階で「差別化」を図れれば一番良いと思っています(たとえば、1年生はルールを守ることを重視する、2年生はルールを教師が決めていく中でなぜあるのかといったこと、そしてルールの理由を踏まえルールを守らないといけないといったこと、また、たくさんある「学級のルール」で特に守らないといけないルールは何かを考えさせること等)。3年生については「学級のルールづくり」に焦点を絞って、「ルールを自分たちで作ったのだから守らないといけない」といった考え方に子どもが行き着くといったことでしょうか。4年生では具体的な紛争事例(正義の事例)をツールを使って解決することで、最終的に紛争解決のためのルールを作らせるといった流れ。3年生と4年生の「接続」を考える必要もありますので。

少し1年生から6年生までの全体を眺めつつ、構造化していくことを考える時期になっているようです。

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昨日はその後で「懇親会」。美味しいお酒を飲んで、心斎橋のホテルへ戻りました。
by yasuhirohashimoto | 2007-08-30 09:16 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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