人気ブログランキング | 話題のタグを見る

福井法教育研究会(200807)

昨日、見出しの会が開催されました。

さて昨日の議題は以下の2点。

(1)ジュニア・ロースクール福井での法関連教育の授業について
(2)中学校段階における法的な思考を育成する授業づくりについて

(1)が中心議題。
今年度は、8月24日(日)・25日(月)に福井大学で開催されます。
24日(日)午前中は例年通り「童話を用いた法関連教育」ということで、「裸の王様」を用いた教材となります。午後は、小学生クラスと中学生クラスに分かれて授業を受けることに。
研究会では、小学生クラスの授業設計をどうするのかを検討しました。絵本「図書館ライオン」をヒントに、「ライオンが図書館を利用することの是非」を考える上で必要な「法的思考枠組み」、即ち「パブリックかプライベートか」「危険性の蓋然性の高低」「排除規制の可否」といった三つの軸で、それぞれに当てはまるルールは何か(例えばパブリックで危険性の蓋然性が高く、排除規制が可とされるものは「伝染病の子どもにプールへ入ることを禁止する」ルール)を考えながら、「あーでもない、こーでもない」と議論しました。中学生クラスは、福井市川西中学校で本年度実施した「責任」の授業を追試します。お時間がある方は是非参観してみてください。詳細は、福井弁護士会のホームページまで。

http://www.fukuben.or.jp/

(2)については、昨年度の小学校段階に引き続き、中学校段階で法的な思考を育成する授業づくりを行い、日本社会科教育学会(会場:滋賀大学)で発表することになっています。小学校は学校生活でのルールや紛争を「法的思考枠組み」で吟味・解決する授業として構成しましたが、中学校は、地域社会でのルールや紛争を取り上げる予定。素材をどうするのかについて検討しました。学会では、野坂弁護士、森川禎彦先生(福井市森田中学校)との共同研究といった形で発表します。

先日、「弁護士を活用した大学・大学院授業パイロットプラン開発研究」と称するプロジェクトに予算がつきました。この研究についても今後進めていかなければなりません。引き続き、諸先生方のお力添えを得ながら頑張っていきたいと思っています。

また先回の研究会は6月に開催されました。ブログにアップしていませんでしたね。ちなみに先回の議題は今回の(1)と日本公民教育学会での発表内容検討でした。
by yasuhirohashimoto | 2008-07-27 07:02 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto