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Barton & Levstik  来日(3)

講演会の翌日は、東京学芸大学附属世田谷小・中学校訪問した後で、国立教育政策研究所に所属する先生方からお話を伺いました。随行したのは、通訳の方と、N大学のK先生、T大学のW先生、そして私。

この日朝は小雨模様。世田谷小・中学校へは、渋谷から東急田園都市線の途中駅で下車し、タクシーで向かう予定にしていました。ただ、当日は田園都市線で不具合があり、各駅停車のみの運行(列車も「間引き運転」)、また、途中駅からタクシーが拾えず、やむなく徒歩で学校まで向かうことになりました。

お二人の先生には相当時間歩いていただき、大変ご苦労をおかけしました。

世田谷小・中学校とも「実習生」の授業を参観。小学校1年生を対象にした「低学年総合」の授業は「トラックには(自家用車と違って)なぜ荷台があるのだろうか」をテーマにした授業。中学生を対象にした授業は地理的分野で「本州四国連絡橋の開通:交通量の増加;人の往来の増加によってどのような影響が出ているのか」について、「岡山大学と香川大学の入学者構成比の変化(四国・近畿・中国からの入学者の変化;香川大学への近畿地方からの入学者が増えている)」「徳島市中心商店街の金曜日や日曜日の歩行者流入量の推移(激減している)」「徳島県産地鶏の出荷量と国内シェア」などを示し「なぜそのような現象が起こっているのか」を説明していくといった流れ。

両先生とも、小学校1年生の授業での「ノートに(文字を)書かせる」といった活動に興味をもたれていました。また、国立教育政策研究所の先生とのディスカッションの中で、Barton先生から参観した授業に対する本音が飛び出しました。「小学校1年生はトラックになぜ荷台があるのか等知っている子も多いはずだ(同じことは中学生の授業にも言える)」・・・

授業参観の後、小学校・中学校とも、小学校では校長先生、中学校では副校長先生に丁重なご挨拶を頂きました。また、中学校では授業者や実習生を指導された先生からのヒアリングができました。ご多忙の中ご配慮頂き感謝申し上げます。

世田谷小・中学校を後にし、午後には、国研に所属される三人の先生からお話をお伺いすることができました。「新学習指導要領小学校・中学校の歴史に関する学習の概要」についてご説明頂き、ディスカッションを行いました。お二人からは「なぜ世界史の学習をもっと時間を割いて行わないのか」「小学校では『歴史的人物学習』を行うようだが、女性は何人いるのか、そもそもどのような基準で人物を選んでいるのか」等々・・・

通訳の方も苦労されていましたが、英語に訳しにくい用語が学習指導要領には多すぎますね。国際化対応をするには(外国の方にも日本の官製カリキュラムをすっくりわかっていただくためには)、英語に直しやすい指導要領を作らないといけませんね。

ヒアリング終了後、我々は一路新橋のケンタッキーフライドチキンへ。お二人は、ケンタッキー州にお住まいで、アメリカにはない(正確にはアメリカの総本部に展示さているようです)、日本の「カーネル・サンダース像」をご覧頂きたかったので。ただ新橋のお店には置いてありませんでした(後日、O大学の学生さんがO市にある像を撮影し現像して、お二人にお渡ししたようです;ありがとうございます)。

お二人とは新橋でお別れしました。翌日お二人は午前中東京観光。午後には広島へ移動です。お二人は広島での講演を終えられ無事帰国されました。

(後日談)
どうやら、広島へ移動し観光された際に・・・(写真はBarton先生と奥様です;Tさんありがとうございました)

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by yasuhirohashimoto | 2008-10-07 08:16 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto