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裁判員候補者決定。

本日郵送だそうです。来週には候補者の下に「赤紙」が・・・・

さて、皆さんもご存じだと思いますが、新学習指導要領社会科では、
「国民の司法参加(を扱う)」という言葉が挿入されたり(小学校6年生)、
「裁判員制度に触れること」という言葉が新たに入ったり(中学校3年生)、

「裁判員」について教師が今度どう教えるのかが教育課題になってきます。

私は学生に模擬裁判をさせて、それを教材化(授業化)する場合、どうすれば
良いのかについて、講義の一環で考えさせています(公民科教育法)。
今回使ったシナリオは「三匹の子豚」を題材にした事例。子豚がオオカミを殺したのは
正当防衛か否かについて争う事例になります。

この講義をNHKが取材をし、先ほどのニュースでその模様が放映されました(もちろんローカルです)。

NHKの記者さんは、W大学出身で、T波大学のE先生の講義で「法教育」の印象を強く受けたとおっしゃっておられました。今後継続的に取材したいともおっしゃっておられました。

私はその記者さんに「裁判員制度はあくまで『法教育』の主流ではなく傍流だから、、裁判員にほとんどの市民がなるわけじゃない。市民性教育として裁判員教育が適切かというと、はっきりNo! ただ、指導要領に入ったこともあり、学生が教師になったら授業を行わないといけないから、裁判員をどう教えるのかについて模擬裁判を通して教える手法を考えているだけです。」ということは強調しておきました。

まあ今回は、「世の中の関心」もあるので、、、ただ私は今後も主張していきます。

「裁判員教育は傍流です」

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明日は経済教育のワークショップです。参加者が少ないようなので、残念ですが。
原稿も書かないといけないし。今週も週末は研究室に缶詰です。
by yasuhirohashimoto | 2008-11-28 19:36 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto