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公共性を視点にした米・独の公民カリキュラムの研究②

本日二つ目のネタ。

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本年度から3年計画で、見出しの共同研究を行っています。
今年度の渡米計画がほぼ決まりました。

(1)訪問都市 ミネアポリス・ロサンゼルス
(2)訪問先・内容  
①Center for Democracy and Citizenship(ミネソタ大学)
  Dennis Donovan氏面談
②Public Achievement Program (ミネソタ大学)見学
③PCTV-Program(Phillips Community TeleVision)訪問・面談

なお、(2)の①から③はミネアポリスでのフィールドワークになります。ロスの訪問先は現在調整中ですが、Center For Civic Educationになりそうです。いずれも詳細はこのブログにアップする予定です。お楽しみに。
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by yasuhirohashimoto | 2007-02-28 14:11 | 研究のこと | Comments(0)

社会系教科教育学会

過日、見出しの学会が開催されたので参加してきました(司会をしてきました)。

今年は大学院入試との兼ね合いで2日目しか参加できませんでしたが、拝聴した研究発表はいずれも大変興味深く、いずれもオリジナリティがあるものでした。

特に島根大学の尾原康光先生のご発表は、これまでの代表的な実践を類型化する中で、「権力からの自由」としての社会科論の必要性を主張されました。「新しい」社会科論なのかどうかは、カリキュラム編成論や授業構成論を見てみないと何とも言えませんが、大変刺激的なご発表だったと思います。

昨年は全社学の準備で忙しく、個人の学会発表は見送ってきました。今年はどこかでと思っています。御指導下さいますよう。
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by yasuhirohashimoto | 2007-02-28 13:56 | 研究のこと | Comments(0)

大阪府高槻市阿武野中学校

過日、同校で開催された校内研修会で講師として参加しました。

阿武野中学校は、昨年度法務省の法教育実践に関わる指定校として、法務省作成のルールづくりや司法の授業実践を行ってきましたし、昨年11月に開催された法教育シンポジウムでは、同校の高垣先生が実践報告を担当されました。

今回の研修会では、特に、ルールづくりの授業のバリエーションについて、福井で実際に行っている授業を事例にお話しました。

来年度は、再度研究テーマとして取り上げる予定だそうです。
同校の実践については、このブログでも話題にしていきたいと思っています。

今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
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by yasuhirohashimoto | 2007-02-24 12:25 | 研究のこと | Comments(0)

アメリカ社会科研究会②

今年度から3年間の予定で共同研究している、グループ、アメリカ社会科研究会の会合が過日東京で行われました。

今回は、今年度渡米した先生・院生からの渡米結果の報告と、今年度末の「文献解題」の内容について検討しました。

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報告された項目は、以下の通りです。

①NCSSの年次大会での様子と現在の歴史教育の動向
②カナダアルバータ州社会科の特徴と中・高校での授業の様子
③ジョージア州レイバン郡でのオーラル・ヒストリープロジェクトの実際
④ハワイ州での「エクイティ」「包括的サポート」を観点にした学校教育の実際
⑤法関連教育の「起源」的カリキュラムの実際(ミズーリ州)

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いずれも来年度作成予定の「アメリカ社会科研究会」のホームページに詳細がアップされると思いますので、詳細はそちらに譲るとして。特に①について、シティズンシップと歴史教育とのリンクが最近特に言われるようになっている。歴史教育の原理として「現代的課題の社会史的追求」が重視されているという報告について興味深く伺った次第です。とかく「歴史」を「歴史」としてしか学習しない日本の歴史教育とは異なる概念が生まれ育っているアメリカ。社会科の本質を常に追求している、その結果生じている新しい?(古くて新しいという言葉が適切でしょうか)歴史教育の考え方。アメリカを羨ましく感じた次第です。
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by yasuhirohashimoto | 2007-02-21 17:13 | 研究のこと | Comments(0)

福井法教育研究会⑥

本日2本目のネタ提供です。

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過日、見出しの会が開催されました。今回の研究会では、以下のことが議論されました。

①福井市進明中学校における社会科公民的分野の法関連教育授業の振り返り
②同中学校における人権集会(いじめを素材とした民事模擬裁判)の振り返り
③本日更新した本学附属小学校での小学校1年生を対象にした道徳授業の振り返り
④今後の研究の方向性
⑤平成19年度ジュニア・ロースクールの企画概要

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今回は①について考えていきたいと思います。

①の授業内容:
 株主代表訴訟の中で株主が企業経営者を訴えた事例(赤字経営なのに政治献金を続けた企業の裁判事例)を取り上げて、裁判で原告(株主)がどのような主張を行ったのか。被告(経営者)がどう主張したのかについて把握し、それぞれの主張がどちらが「正しい」のか子どもたちに議論させる。(以上、授業前半)させた後で、株主が持つ私益権や共益権、キャピタルゲインについて確認し、株主の権利(株主になると配当金が分配される。経営者を監督することができる)について理解させる(以上、授業後半)。

振り返り(論点):
 (a)経済単元で法的な内容を扱う「魅力ある授業」だが、経済単元で法を扱う場合、どのような原理・原則を扱うべきなのか。特に企業の学習ではどのような原理・原則なのか。
 (b)前半と後半の授業の「つながり」が適切なのか。すなわち、裁判事例を準備することが株主の権利を子どもたちによりよく理解させるのに必要・十分であったのかどうか。

 (b)については必要・十分ではなかっただろうと感じています。そもそも裁判事例が必要だったのかといったところです。また、(a)については議論が尽きず、今後の課題になっています。

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実はこの会、2月3日に実施されたものです。これまでの間、ブログにアップするネタも「豊富」にありました。ただ、「豊富」ということは「仕事が忙しい」の裏返しです。なかなか更新できず申し訳ありませんでした。
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by yasuhirohashimoto | 2007-02-20 17:05 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学附属小学校研究大会

過日、見出しの会が開催されました。

同校は、科目を枠組みを外して、低・中・高学年といった単位で研究を進めており(科目単位ではない)、私は今年度低学年の指導・助言を受け持っています(昨年度は中学年、一昨年度は高学年を受け持っていました)。研究大会では、道徳と生活科の授業を拝見し、助言・指導を担当しました。今回は道徳の授業に絞って書きたいと思います。

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道徳の授業は、1年生を対象として法関連教育の授業。ルールのない「動物学校」にどのようなルールを導入するべきなのかについて、動物たちの主張を聞きながら、子どもたちに導入すべきルールの「序列付け」をする中で、それぞれのルールの「根拠」を見つけ出し、最終的にはそれらのルールはいずれも大切なものであることに気付くといったことが授業のねらいです。取り上げたルールは、以下の通り。

①給食を残さず食べる。
②友達の悪口を言わない。
③廊下を走らない。
④友達をけったり、叩いたりしない。

これらのルールについて、保護法益の重要性(生命身体→人格→財産→本人の利益;重要度の高い順)と法益侵害が発生する可能性を踏まえた上でのルールの序列付けを教師の方が踏まえつつ、子どもたちにダイヤモンドランキングの手法を使いながら、ランキングを行わせ、それぞれのランキングになった理由をグループで考えさせ、発表するといった授業です。

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序列付けについては、④が「一番大切なルール」で①が「一番大切でないルール」に位置づけるグループがほとんどで、②と③の序列付けで悩むグループがありました。


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授業の批評会では、ランキングに気を取られてしまい、授業の目的(ルールには根拠があること等)の認識を十分果たせていたのか(授業の目的と手段が適切だったのか)といった意見が出されました。また、1年生の授業で「合意形成」を図ることがそれなりにできていたことの評価も意見として出されました。

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私自身は、1年生でどの程度の学習が可能なのかを「半信半疑」で拝見していた所がありましたが、想定外のこともなく、授業を拝見しホットしました(授業設計には私や野坂弁護士も関わっています)。
多少授業案を手直しする必要がありますが、今後低学年からの法関連教育の授業展開に手応えを感じた次第です。
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by yasuhirohashimoto | 2007-02-20 16:44 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学附属中学校・公開研究授業

過日、本学附属中学校で、公開研究授業が行われました。
教材は、EU。地理的分野の授業です。拝見した授業は、EUに加盟する各国の統計資料を読み取る中で、失業率等についてランキングを行うといったもので、単元の最終目的は、経済統合後のEUの課題がどのようなもので(経済格差を念頭に置いているようです)どう解決するべきなのかについて考えるといった内容になります。

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本学附属中学校は、子どもの探究を重視したカリキュラム作りが行われており、その中にはEUは取り上げられていません。ですので、今年度試行的に行っているものです。ですので、十分に練られたものとなっておらず、授業(単元)設計の点でまだまだ課題が多いという印象を持ちました。例えば、経済格差の課題は統計資料の分析だけで物語れる訳ではなく、歴史的な要因もあります。歴史的なアプローチを子どもに採らせる必要もあるでしょう。また、EUの課題をどう解決するべきなのかについては、その解決案を考えることを最終目的にすることが中学校社会科として適切なのかもあります(むしろ、経済格差があり、そのことを資料を読み取る中でどの程度の格差があるのか。その要因はどこにあるのかを探究することを最終目的とする方が良いのではないかということです)。また、解決案を考える過程は、単元の途中で仮説的に子どもに主張をさせ、調べる動機付け程度にするといった方法もあるでしょう。

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色々な授業を拝見し、改善案を考え、また、良い所は「真似」をする。「授業力」のアップには欠かせません。本学の学生もどんどん授業を見て、学んでもらいたいと思っています。
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by yasuhirohashimoto | 2007-02-18 17:22 | 研究のこと | Comments(0)

初雪!?

一昨日は、今年度「はじめて」といっても良い位の雪模様。

ようやく冬らしくなってきた感があります。

しかし、今日はうって変わって、春らしい陽気。

わずかながら積もった雪が今日一日で消えて無くなるでしょう。

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一年ぶりの雪を見て、思ったこと。
それは、「うんざり」ではなく「ほっとした」という感情。

やはり心配ですよね。今年度降らなければ来年度は・・・
「どか雪」になって、生活に支障がでるのではないかと。

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東京は春のような気候のようです。やはりどこかおかしい。

折角ですから、四季おりおりの季節の風情を楽しみたいものです。
冬は冬らしく。夏は夏らしくですよね。
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by yasuhirohashimoto | 2007-02-03 13:02 | 雑記 | Comments(2)

今年のマニフェスト②-教育編-

今年のマニフェストの続きです。

学生教育に関しては以下のように考えています。

■小学校社会科教職科目での「模擬授業」の充実を図る。
→現在小学校社会科では、「社会教材研究」で現行指導要領の解説や「良い」小学校社会科授業の「条件」について指導案の分析を踏まえ抽出し、その「条件」に沿って指導案を作成し、模擬授業形式で発表するといった形を採っていますが、学生数の関係上、発表時間が15分程度しか取れません。少し工夫をする必要があると考えています。

■中学校社会科教職科目での「理論面」の充実を図る。
→現在中学校社会科では、「社会科教育法Ⅰ」で、現行指導要領の解説を中心にした後で、それぞれの分野の授業・教科書検討をした後で、テーマを決めて指導案作成・模擬授業を行っていますが、時間数に限りがある中で、評価に関する内容の取り入れなど、「理論面」の充実を図る必要があると考えています。

■高等学校公民科教職科目の内容編成を変革する。
→現在高等学校公民科では、「公民科教育法Ⅰ・Ⅱ」で、公民科指導案の分析を中心に行った後で、指導案の訂正、教材研究、指導案作成、模擬授業を行っているが、公民科教職科目を採っている学生は、小学校・中学校社会科で私の講義を受けていることもあり、他との関係で、少し内容面の見直し(具体的には模擬授業形態を採らず、新しい教育内容について解説する等)を図っていく必要があると考えています。

その他、選択教職科目、共通教育科目、大学院科目についても、本年度(昨年度)の反省を踏まえ、その内容を変更していく考えです。
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by yasuhirohashimoto | 2007-02-02 21:54 | 教育のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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