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模擬裁判選手権福井県予選。

本年度夏に大阪と東京で開催された「模擬裁判選手権」。
高校生が各学校毎でチームを作り、対抗戦を行う。
その内容は、一つのチームが弁護側・検察側のどちらかの立場に立って一つの事件について、それぞれの立場の立論を行うといったもの。立論の過程で「被告人質問」「検察側証人に対する尋問」を行う中で自らの主張の「正当性」「妥当性」を証明していくといったもの。

この「模擬裁判選手権」、NHK等でも「特集」で取り上げられ、「好評」だったようです。

今年度はそれぞれ4校の参加でしたが、来年度参加校数を増やし、東西大会での「優勝チーム」同士の「選手権」も開催される予定。

福井県では、大阪大会の出場枠を1つもらって(福井県で法関連教育が盛んなのも手伝って)、出場枠をかけての予選が4月29日に開催されます。

参加校は、藤島・高志・大野・武生各高校。
過日、抽選と説明会があり、その内容が福井新聞に取り上げられました。

http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=3593

私も当日参加し、「総括」する必要があります。全国大会と比べて準備期間が大変短いですし、生徒がそもそも「慣れていない」ので少々心配ですが・・・ 当日楽しみにしています。
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by yasuhirohashimoto | 2008-03-30 15:02 | 研究のこと | Comments(1)

日本公民教育学会第19回大会。

今年6月21日に、見出しの学会が大分大学で開催されます。

http://kitchom.ed.oita-u.ac.jp/~syakai/2008JCE-index.html

詳細は上記のアドレスをクリックいただければと思いますが、
学習指導要領改訂を一方で見据えつつ、今後の公民教育をどう考えるべきか
について考察することをテーマに開催されます。

とてもタイムリーな「課題設定」ではないでしょうか。

また、私も「課題研究」のコーディネーターを仰せつかっています。

「公民教育と道徳・総合との新たな可能性」

「法」の学習をどう構築するのかに焦点を当てて、小学校から高校の道徳・総合でできる
「法」授業を提言する課題研究になると思います。

是非ご参会いただいて、ご意見下されば幸いです。

なお非会員でも参加可能です。
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by yasuhirohashimoto | 2008-03-25 11:37 | 研究のこと | Comments(1)

大学院・学部改革。

私の所属する福井大学教育地域科学部では、来年度からの教職大学院の設置に伴い、既存大学院の改革、学部改革が行われます。

改革の「目玉」は以下の通り。

(1)既存大学院には、「PISA型学力に対応したカリキュラム設計力の育成」を目指した「「協働実践研究プロジェクト」が立ち上がる。大学院前後期2単位、大学院2回生までで合わせて8単位の「必修科目」です。
(2)学部のうち、学校教育課程では、教育実習関係科目が「改変」。科目内で行っていた「模擬授業」について、これまで学部3年生のみで行っていたものを、学部1~3回生すべてが入り実施する「授業研究プロジェクト」に改変すること。また、附属校園の訪問・見学について事前・事後学習を充実させる「附属学校プロジェクト」が行われることになりました。また、学部1~3回生を「ホーム」に分け、その「ホーム」でプロジェクト(現時点では「授業研究プロジェクト」のみ)に参画していくことになります。
(3)学部のうち、所謂「0免課程」もこれまでの4つのコースから2つのコースへと「大きく括る」といった大幅な改変となりました。

私が実際授業等で関わるのは(1)と(2)。特に(1)については、同プロジェクトの中にいくつもの科目群があり、そのうち私は「問題解決リテラシープロジェクト」(理科専門・数学教育・家庭科教育・社会科教育の教員各1名による講義・演習)と「21世紀社会に対応した社会系教科カリキュラム開発プロジェクト」(社会科専門・社会科教育教官による講義・演習)に関わることになります。また、(2)についても、「ホーム」を担当するのは教科教育の教官です。

「現代社会の要請」に対応したり、「科目内容の充実」を図るための改革ですので一定の評価をしたいと思います。ただ、規模の大きくない本学部で、様々な取り組みを行っているので・・・・

「スクラップ & ビルド」を徹底しないと「消耗戦」・・・
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by yasuhirohashimoto | 2008-03-19 12:10 | 教育のこと | Comments(2)

訪独報告⑦

写真で綴る、訪独番外編です。

朝ご飯。毎日、パン。そして、ハム・チーズ・きゅうり・ピーマン・ヨーグルト・・・
ドイツの食卓の日常には、ピーマンがあるのが普通なのでしょうか。
しかし、ドイツのパンは美味しいですね。

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そこのけそこのけ、自転車が通る。
ドイツには「自転車道」が整備されています。
つい歩いてしまうと、自転車にひかれそうになります。
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ドイツポストの配達自転車。
ドイツ版「郵政民営化」で、郵便局の廃止が相次いだようです。
H先生が荷物を日本に送るときの、郵送料は日本円で10KG 8000円でした。
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ベルリン市内を歩いていると、犬のフン専用ゴミ箱を発見しました。「ちり紙」をとることができ、また箱の下のレバーを踏むと、ボックスが開くしかけ。ボックスにフンを入れれば「処理」終了。

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ベルリンの壁。ベルリンの壁の小片はお土産物屋で販売中。


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露天IMBISS。カレー味のソーセージが人気です。

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ドイツの信号機。「信号機博士」に送ります。

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そして、最後は毎晩の食事。ボリュームあるでしょ!?

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by yasuhirohashimoto | 2008-03-15 17:59 | 研究のこと | Comments(2)

訪独報告⑥

ドイツ滞在6日目・7日目は合わせて報告します。

6日目は、ベルリンとブランデンブルグ州の政治教育センター2カ所の訪問。
連邦の政治教育センターとは別に各州毎にセンターが設置されており、政治教育用教材の展示・販売を行っています。連邦のセンターの「分室」とも言うべき組織でしょうか。私たちが訪問した平日の時間帯も何人かの方が訪れていました。

このセンター自体は「学校教育」を主目的としていますが、「生涯教育」として位置づけも可能な組織のような印象でした。

7日目は、ベルリン市内の図書館の訪問。子どもが図書館を訪れて学習を行う絵本等を探してきました。どうやら学生が子どもたちの学習の面倒を見る時間も設定されている様子でした(写真は図書館の入り口です)。

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「公式日程」の報告は以上です。後日、番外編をアップします。
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by yasuhirohashimoto | 2008-03-13 17:26 | 研究のこと | Comments(0)

訪独報告⑤

ドイツ滞在5日目。
午前中は、午後から訪問予定のブランデンブルグ州立学校・メディア研究所、これはブランデンブルグ州の「教育研究所」と考えていただければわかりやすいと思いますが、この研究所で質問予定の項目について、三人で打ち合わせをしました。
英語での質問も可能だということで、質問票の作成も。

そして午後からペトラ先生の車で研究所へ移動。研究所でお二人の先生にお会いし、ヒアリングを行いました。

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ヒアリングでは主にブランデンブルグ州の「政治科目」に関する内容。お二人の先生はレア・プラン(指導要領)を作成された方々でしたので、レア・プランの内容に関する質問を行いました。
ドイツでもPISA型読解力に対応したカリキュラム作成が要求されていること。そして現在実施しているカリキュラムはPISAに対応したものとなっていること。コンピテンシーを考慮していること等をヒアリングしました。詳細は報告書にて。

ペトラ先生の通訳もわかりやすかったですね。感謝です。
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by yasuhirohashimoto | 2008-03-12 12:35 | 研究のこと | Comments(0)

無事帰国@羽田空港

訪独報告が滞っています。申し訳ありません。
後日まとめてアップします。

さて、本日さきほど成田空港に到着しました。
本来なら、成田から羽田空港に移動して、小松便に乗る予定でしたが、
本日ヒースローからの飛行機が大幅に遅れてしまい、羽田からの便に
乗ることができませんでした(苦笑)。

ですので、現在、羽田空港のホテルに滞在中。
明日早朝便で小松ー福井へ移動します。

今回の旅程は、「交通機関」に泣かされました。
過日もブログに書いたように、ベルリンのバス・地下鉄が止まる。
移動手段に苦労しました。また、4回乗った飛行機がいずれも
1時間以上の遅れ。本日のヒースロー-成田便に至っては3時間以上の遅れ。

明日は大事な会議があるので、、、どたばたしそうですね。

取り急ぎ、無事帰国した報告でした。
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by yasuhirohashimoto | 2008-03-10 21:03 | 雑記 | Comments(0)

訪独報告④

日本ではニュースになっていないですかね。

現在、ベルリンのバスや地下鉄など、公共交通機関はストライキ決行中です。
バスは30分に一本の「間引き運転」。地下鉄は閉鎖。空港は、手荷物を預ける箇所に勤める労働者の組合がストをしている関係で、手荷物を預けない人だけが飛行機を利用しているようです。われわれの行動の相当制約されています。日本に帰る時の影響が懸念されています。

さて、ドレスデン滞在の三日間を無事終了し、ベルリンへ移動。ベルリンへの移動はIC。ドイツの田舎町を通過し、ベルリンへ入ったのですが、天候は「吹雪」。また、寒さが堪えるというか、乾燥しているので寒さを感じやすいというか。「極寒」と表現して良いでしょうか。

ベルリン滞在一日目は、連邦政治教育センター見学です。

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政治教育センターは、様々な政治教育に関する教材(ワークシート)、授業づくりに必要な資料を準備している組織。ここで所蔵されている教材が昨日訪問した学校の「資料室」にもおいてありました。我々が訪問した時間帯にも何人かの方が教材を探しておられました。連邦のセンター以外にも、州毎のセンターが開設されており、今日は連邦のセンターの訪問。教材はセンターで購入でき、2ユーロから売買されています。かなりお買い得です。

ここでベルリンでお世話になるペトラ先生にお会いしました。ペトラ先生は日本学を専門にされているベルリン自由大学所属の方です。第二次大戦中の日本人抑留者の自分史研究をされているようです。

センター訪問の後は、本日宿泊するホテルへ移動。なにぶんベルリン市内のホテルは1泊2万円程度のところが多く、本学でドイツに在留されていた先生曰く「恐らく何か催し物があるはずだ」とのこと。結局ベルリン郊外の安宿に滞在しています。周囲の環境は良いですね。

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by yasuhirohashimoto | 2008-03-06 21:01 | 研究のこと | Comments(0)

訪独報告③

独料理は皆さん、お好きですか?

「ザワークラフト」「ソーセージ」「マッシュポテト」・・・

ドレスデンに入って、本日漸く、「ソーセージ」にたどり着きました(苦笑)。
昼食は、パルシェ君のお宅でお母さんが「手作り独料理」を準備。
大変美味しく頂きました。パルシェ君およびお母さんに感謝。


ドレスデン滞在三日目。
前述の昼食を挟んで、午前中は、ドレスデンのあるザクセン州の教育研究所訪問。

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午後は、ドレスデン郊外の町にあるギムナジウム訪問。

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いずれに対しても、昨日、Herdegen先生に行った質問に関連した内容を問いました。
「同じ質問」をした理由は、学者の立場、行政の立場、現場の先生の立場が異なるので、
それぞれの立場でのお答えの内容を知りたかったということです。
また、ドレスデンの教員養成についても聞き取りをしました。

今日のブログでは教員養成についての質問を列挙します。ポリティックがザクセンで卒業試験になる等、そしてその卒業試験の内容もとても興味深かったのですが、その詳細については報告書に記しますので、御確認下さい。

(1)どういう経路で教員になるのか。教員の研修制度はどうなっているのか?

ザクセンには教育大学はない。「普通の大学」しかない。基礎知識の習得と教育実習(教育実習は受け入れ先を見つけるのが数年待ちのケースもあるように困難らしい;ただし教育実習を受けないと教員資格は得られない)を平行して行う。そして卒業した後(国家試験をパスした後)に2年間の研修期間。「見習い生」なのでちゃんとした教員として扱われない。一年目にはお世話をする先生がいる。授業の計画を立てることを手助けする。二年目は自分で判断し授業を作る。学校の中での卒業してからの大学の学習もあるが、学校側から外に出て他の先生と一緒に学ぶことも行われている。

(2)試験を受けて免許を取る訳だが、配置はどうやってきまるのか。

国家試験が終わった後に、教育委員会に登録。そして、配属を決めるのも教育委員会である。

(3)教員の資格を取れば、教員になることはたやすいのか。

ザクセンの場合は生徒数が減っているので、教員の数を減らすか、時間数を減らすか(教員の持ち時間)。時間数を減らす方向になっている。年代的に若い人、年配な人を良いバランスを取らないといけないので、毎年数人採用している。

(4)「見習い」期間の2年間で「見習い生」を指導する上で重視することは何か。

①知識を持っていても、子どもたちにうまく伝えられるかが大切。教える側になって伝えられなければ教員には向いていない。
②いろんなメソッドで教えられること。子供の状況をふまえ工夫して授業を作ることができること。
③自分の職業を好んでいる人。

***
ドレスデンの日程も消化し、ベルリンへ移動。列車での移動ですが、どうやらベルリンは公共交通機関のストライキの様子です。「暗雲立ちこめてきました」(苦笑)。また、宿泊するベルリンのホテルはネット環境の問題でブログを更新するのが遅れるかもしれません。ご承知置き下さい。
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by yasuhirohashimoto | 2008-03-05 14:10 | 研究のこと | Comments(0)

訪独報告②

ドレスデンの滞在先は、ドレスデン工科大学の「ゲストハウス」。
「ゲストハウス」といっても、日本の大学の附属宿泊施設のような「こじんまり」としたものではなく、18階建ての建物。ドイツらしく「何の飾り気もない」建物で、部屋も同様なのですが、機能的に作られています。

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インターネットも常時完備で、部屋も広く、使い勝手が良いですね。価格も破格!
といっても、3泊で121.5ユーロです(1ユーロは150円前後)。

こちらに来て思ったのですが、ユーロ高の影響なのか、物価が総じて高い。
今回通訳を御願いした方によると、マルク時代から比較すると物価は2倍になった印象のようです。

***
さて、ドレスデン滞在二日目。
昨日も書いたように、本日の「メインイベント」は、ドレスデン工科大学政治教授学のDr.Herdegen先生にお会いしヒアリングするという内容。


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ドイツ研究者であるH先生が質問票を準備されたので、それに沿って質問をしていきます。その内容はH先生の研究関心に沿ったものですが、今回の「公共性」研究に関する質問もしました。
その概要の一部は以下の通りです。

*「3つの視点(「情報を持ち判断能力のある観衆」「介入・関与できる市民」「アクティブな市民」)のうち、学校教育ではどの視点までを射程にいれているのか。

「情報を持ち判断能力のある観衆」や「介入・関与できる市民」を重視。政治に全く興味のない人をどうするのかが問題である。最小限の目標は、政治的な理解はしつつ、実際はアクティブ(模擬的に?)に何かをするのが重要だ。それが最小限だ。

*「アクティブな市民」を政治教育は育成するべきなのか(一つ目の問いの関連)。

州議会の現場を見に行ったり、団体の集まりに参加したりする。先生方は子どもたちに実際に見せている場合もある。後、よく学校でやられているのは模擬選挙等のシュミレーションである。
このような取り組みもあるが、一方で現場に行くと、必ずしも理想が実現する訳ではなく、情報(知識)を教えるでとどまるのが実情である。

*デモクラシーを「在る物」としてではなく「実践する」力を育てるのなっているのではないか。

学校教育の中ででデモクラシーを実践している。学校内の選挙、委員を決めている。社会に出て、選挙のシステムに動いているのかという学習を既にやっている。それを前提に政治教育の授業で、社会の中で政治が実際にどう動いているのかについて教えている。

*ドイツの政治教育の場合、「法を適用する教育」なのか「(自分たちが)法を作る教育」なのか。

ある法律を学ぶだけでなく、自分の生活にどういう風に影響を与えているのかについて、例えば、憲法に書かれていることが自分たちの生活にどう影響しているのかについて学ぶ。また、意見は自分中心ではなく、他者への影響がある。これが法を学習する上での前提である。ドイツで現在問題になっているのが、コンピューターで個人データをどこまで管理するのか。について今ある法律を元に、良いか悪いかを子どもたちに議論させるといった授業が行われている。現在在る法律をベースに議論する場合、今ある結論(法律)とは違う答えになっても問題はない。

そのほか、色々質問をしたのですが、この内容は来年度年度末に報告書を出しますので、その書籍を参照して下さい。

***
画像がうまくアップできないので、帰国してからということで。
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by yasuhirohashimoto | 2008-03-04 15:32 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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