<   2008年 09月 ( 16 )   > この月の画像一覧

Barton & Levstick 来日(1)

随分と遅くなりましたが、この件について更新します。

このたび、全社学のプロジェクト研究である「社会科教育学研究方法論の国際的検討」の一環としてお二人の先生を米国からお招きしました。

Keith C. Barton Ph.D(インディアナ大学教授)
Linda S.Levstik Ph.D(ケンタッキー大学教授)

お二人とは「旧知の間柄」。Levstik先生は今年自身が編集したHANDBOOK OF RESEARCH STUDIES EDUCATIONをBarton先生の協力の下で出版したばかりで、お二人とも社会科教育方法論に造詣が深い。米国の「最先端」の社会科教育方法論をお二人から伺うことは本プロジェクト研究と直結します。

午後1時過ぎにお二人は成田空港に到着。私は夕方まで会議がある関係上お迎えに伺えず、K先生(O大学)、K先生(N教育大学)、Y先生(H大学)、W先生(T学芸大学)が空港までお迎えに行きました。

ただシカゴから成田への全日空便が天候不良のために相当時間遅れたよう。結局午後4時過ぎに成田に到着されました。また入管で厳しい審査があったようで、品川のホテルに到着されたのは、午後7時近くでした。

私とプロジェクトの責任者であるH大学のT先生はホテルのロビーで「待ちぼうけ」。

ホテルの到着された時にはお二人はお疲れのご様子でしたが、「歓迎会」ではお互い楽しいひとときを送ることができたと思います(出された魚の名前を英語に直すことで四苦八苦されていた先生がおれらましたが・・・)。

久しぶりに美味しい和食を食べることができました(特に江戸前の握りは美味でした)。Levstik先生は生食が苦手?だったようで、、、Barton先生と奥様は完食されていました。とても良かったと思います。

握や http://r.gnavi.co.jp/g857903/

翌日はお二人のご講演。多数の参加者がいれば良いが・・・と思った次第です。
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2008-09-30 17:48 | 研究のこと | Comments(0)

渡米報告8日目(2008年夏)

本日二つ目の更新

Tanpa-Int'l,FL(9:42)-DTW(12:27)
DTW(15:40)-KIX;関西国際(18:30)

今回の旅行の教訓でもありますが、ホテルのシャトル・サービスが予定時間よりも20分程度遅れること。
「ブッシュ・ガーデン」に行くときもそうですし、南フロリダ大学からホテルに戻る場合もそう。
そして、帰りの空港への岐路もそう。

空港への岐路は、渋滞もあり、また運転手が気を利かせたつもりで「近道」をしようとするといずれも「行き止まり」で「近道」にならず余計に時間がかかり、O大学のK先生はゲートが閉まる出発時刻の30分前までに間に合わず。

しかし、何とか航空会社の人を「説得」し、予定の飛行機に間に合うことが出来ました。

我々はK先生の出発時刻よりも1時間程後でしたので、乗り遅れはありませんでしたが、今後気をつけないといけないポイントになりそうですね。

また今回の旅程は、タンパで小雨にあったぐらいで、天候には恵まれました。有り難いことです。

帰りの飛行機は至って順調。18時前には関西空港に到着しました。訪問団メンバーは次のミッションを待ち、今後また渡米することになります。

お疲れ様でした。
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2008-09-27 19:26 | 研究のこと | Comments(1)

渡米報告7日目(2008年夏)

タンパ2日目。この日は、南フロリダ大学を訪問、Thornton先生からヒアリングを行い、高校の授業を見学する日。

b0091443_19523841.jpg


Stephen Thornton(南フロリダ大学教授・中等教育部門長)

Thornton先生は、今年出版されたハンドブックにも“Continuity and Changes in Social Studies Curriculum”と題する論考を提案されました。その論考の項目に示されている言葉が特徴的です。「Social Scieceとしての社会科:地理学・政治学・歴史学・経済学等社会諸科学を基盤にした社会科」「Social Educationとしての社会科:子どものニーズや社会のニーズ、それらの問題関心を踏まえて再編成された社会科」この二つをどう「混ぜ合わせるのか」が大切で、この二つの考え方を使い主体的に選択しカリキュラムを編成する「Gate Kepper」論の考え方、この考えを実現する教師をどう育成するのかが教員養成にとって重要な課題であるということにもなります。

さてThornton先生には、上記の「Gate Keeper」論についてや、現在の日本の社会科教育学研究についてもコメントを求めました。

アメリカの社会科教育学研究が「ミクロレベル(授業からのアプローチ)であること」「子どものことを研究しているが(事例研究を通して;心理研究も含め)、社会科の研究をしていない」研究が存在するのに対し、日本の社会科教育学研究(全社学の社会科研究掲載の論文の英文タイトルをお見せして)は「マクロレベル(カリキュラム・単元構成からのアプローチ)であること」「教科内容(Subject matter)と教授学習法(Teaching and Learning)が結合していること」等と評価され、日本の研究にとても興味をお持ちでした。

また、Thornton先生の論文が「過去の文献研究(先行研究)を踏まえた論考が多い件」について、「デューイを含め様々な人物の社会科論を踏まえるのは、批判的(Critical)に見ていく手段としてであり、また『バランス』を取ろうしてきた人たちの社会科論を再考することで、社会科の概念規定を行おうとしてきたこと」にあるとし、「バランス」を取っていない?ナショナルスタンダードに対しては批判的でした。

「Gate Keeper」論については、「理論だけではカリキュラム・単元構成を行うのは適切ではなく、理論を基礎に子どものニーズを基にして作る必要があること、その役割を担うのはGate Keeperであること」「1991年、旧ハンドブックの刊行に際して、編者のJ.P.シェーバーと論文の内容について意見交換していたところ、『あなた=Thorntonのいいたいことは、gatekeeperと概念化できるんじゃないの』とサジェスチョンされたこと(シェーバーが名付け親)?」「Gate Keeperが子どものニーズを踏まえ選択しカリキュラム・単元を作る。またその状況を踏まえカリキュラム・単元を変更するといったことが大事であること」を指摘されていました。

このヒアリングでは、レビスティクやバートンらとは異なる、また別のアプローチ(原理研究・歴史研究の方法,カリキュラム研究の視点)を垣間見ることができ、米国の社会科研究の多様性を感じることが出来ました。

メンバーにとっては、かなり収穫のある議論だったと思います。ちなみにThornton先生を来年招聘する予定です(全社学の了解が取れればですが)。是非先生のお話を聞いてみて下さい。

なお他には、スタンフォード大学でNell Noddingsに学んだ=弟子という点をお話しされていましたし、「ケア理論」もカリキュラム・単元づくりとリンクすること等のお話しも聞きました。

b0091443_1953593.jpg


午後は、大学から車で約15分ほどのWharton High School を訪問し、「法システム」「世界史」「アメリカ史」「経済」の授業を参観しました。その際には、実地教育コーディネーターのAnete Vasquezさんにもお世話になりました。

b0091443_19563169.jpg


「経済」の授業では「需要の価格弾力性」について、「インシュリン」「ハンバーガー」などを事例に先生が説明されていました。日本では大学の「ミクロ経済学入門」レベルの授業。今回の訪問で一貫して思ったことは、学習内容のレベルが日本と違いがあるということ。ニューヨーク市の学校でも、日本では中学校1年に行う「地球儀と地図の違いの授業」を小学校4年生で行っていたり、今回のように日本では大学で行う授業を高校で行ったり。教える内容のレベルを下げることは、国民全体の知的レベルを下げるんです。つまり、そういうことです。
また「法システム」の授業では三審制度を詳細(具体的)に授業展開していました。日本では、図示したものを簡単に説明するだけで終わる授業が往々にしてみられますが。。。

******
夕刻に少し時間があったので、「ブッシュ・ガーデン」という動物園兼遊園地に遊びに行きました。たった2時間ですが、なかなか楽しく過ごしました。同行者の誰もジェットコースター他「恐怖系乗り物」に乗らなかったのは残念ですが。

夜には「最後の晩餐」を。日本料理屋「一番」で。握りを頼んだんですが、シャリをしっかり握っているんですよ。ネタとシャリの一体感はないですね。ネタだけ食べて、シャリを残している先生もおられました。ネタは相当良かったと思います。

b0091443_19571650.jpg

[PR]
by yasuhirohashimoto | 2008-09-27 19:17 | 研究のこと | Comments(4)

渡米訪問6日目(2008年夏)

本日は早朝からニューヨーク州の州都・アルバニーから、フロリダ州・タンパへの移動。

Albany,NY(ALB)6:12-DTW7:58

今朝は4時50分にホテルフロントに集合。ホテルのシャトルバスで空港まで移動。やはりシャトルホテルバスが利用できるのはお得感が感じられます。
空港に予定時間に着いたのは良いのですが、思ったよりもセキュリティチェックで時間がかかりました。結局ゲートに20分前にたどり着きました。

昨日タンパ入りしたO大学のK先生は、飛行機の乗り継ぎがうまくいかず、ダラスからタンパまでの飛行機に乗り継ぎできなかったようです(後続機で無事タンパ入りしたようです)。

我々は何とか無事に飛行機に乗れました。

DTW10:35-Tampa-Int'l,FL13:08

乗り継ぎ機が出るまでの時間、空港で少しのんびりしました。

私は昨日ゆっくり睡眠ができなかったので、飛行機で「うとうと」

さて、午後にはタンパに到着。フロリダは亜熱帯の気候。アルバニーの冷帯からタンパの亜熱帯まで一気に移動しました。アルバニーは朝肌寒く、日本で言う晩秋のような気候だったのですが、タンパは「真夏まっただ中」。「ぎらぎら」した天候、気温は想定より高く、汗だくな一日でした(今回は北米大陸を横断+縦断した旅だったのです)。

タンパ到着後は、明日訪問する南フロリダ大学を下見し、下見終了後、明日のインタビューの事前打ち合わせを行いました。打ち合わせは2時間強に及び、明日の協議事項をメンバー全員が共有できたと思います。写真はホテルにあるプールです。

b0091443_1951276.jpg


打ち合わせ終了後、ホテル隣のアメリカン料理屋で食事をとる。
一昨日からサラダ系ばかりを食べています。普段食べない朝食や「がっちり」昼食を食べている関係で、夕食は軽く済ませています。今日もサラダonlyでした。
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2008-09-24 10:44 | 研究のこと | Comments(2)

渡米報告5日目(2008年夏)

今回の渡米は天候がすこぶる良く、快晴の日々です。
今日も朝は少し肌寒かったのですが、昼間は暑いくらい。
直射日光もきついですね。

さて今日はニューヨーク州教育省訪問。
我々は、タクシーで、いざ官庁街へ。

b0091443_19444129.jpg


州教育省の建物は、「米国連邦最高裁判所」のような様相。
約100年前の建物。写真でもわかるように趣深いものです。

今回の訪問の目的は先回のブログでも少し触れましたが、

(1)全米社会科カリキュラムの中でも特徴的だと我々が考えている、ニューヨーク州社会科カリキュラムの特徴と独自性(他の州のカリキュラムと比較して)
(2)特徴的と考えられるニューヨーク州教師研修システム

等をヒアリングするためです。

対応してくださったのは、
J Ann Larson(カリキュラム、指導と指導技能チーム社会科部門専門官)
Richard D.Gervais(高等教育室教師教育専門官)
です。

(1)については「4つのキーコンセプト(歴史・地理・経済・市民性)に沿って全学年の社会科カリキュラムを作成していること」「(作成にあたっては)全米の『学力テスト』をたいへん意識していること」「学校は環境拡大原理を採り、中等教育では年代史研究と地域研究を採っていること、またそこに多面的な専門科学アプローチを重ねていること、最終学年では経済や政治といった『現代学習』を取り入れていること」「ニューヨーク州社会科カリキュラムの特徴として社会史やグローバル学習を取り上げていること」を強調されていました。また、11学年に該当する「合衆国の政治と歴史」では米国の修正条項の「修正」に大きな影響がある(社会的意義のある解釈変更をもたらした)判例を学習内容に組み込むことで、歴史的な変遷の中で公民権がどのように進展していったのか、そして、その学習過程で公民権の社会的意味を理解できるように組織されているとLarson氏は述べておられました。

(2)については「教育省、公私立大学、図書館、学校組織などは『一体化』した大きな組織である」(ニューヨーク州教育共同体)との位置づけから、州教育共同体は教育的課題について協議する「審議機関」のような位置づけとのことでした。ですので、教育省と公私立大学は「連携」することが「当たり前」となっており、社会科カリキュラムの作成でも大学関係者が入っていたり、教員研修制度でもその研究内容に大学教員が関与していたりといったことがあります。大学の関係者はカリキュラムや制度に関わり合いを持つ「権利」を付与されており、積極的な関与を行う体制が作られているということでしょうか。
日本の教育行政制度とは全く異なるので、一概に日本に導入したらよいとはいえませんが、「教員免許更新制」「現代的課題に対応した教師教育の必要性」などもありますので、ニューヨーク州の体制は参考になると思われます。

b0091443_1948281.jpg



また今回の訪問で、州教育省、市教育局、学校現場を同時期に訪れることの意義を確認できました。州教育省は、カリキュラムの「大枠」を作成し、市教育局は「大枠」に従って具体的な単元計画を開発・例示することでカリキュラムを「実質化」し、また「実質化」したカリキュラムを実現できる教員養成を重点的に行う。また、「実質化」するための教科書や教材の採択を行う。これらの「実質化」が生徒との関係で実現可能なものになっているのかを示す場として学校現場があり、学校現場での省察を受け、「評価」可能となる。このような「一体的な訪問」は今後も重視されるべきだと思います。
***
教育省訪問を終え、少し時間がありましたので、アルバニー市内を散策しました。

b0091443_20151887.jpg


合衆国の経済発展に寄与したハドソン川を拝見し、タクシーでホテルに帰着。

明日は朝6時過ぎの飛行機で今度はフロリダ州・タンパへ移動です。
朝早く起きることができるか不安な我々でした。
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2008-09-23 07:07 | 研究のこと | Comments(3)

渡米報告4日目(2008年夏)

朝から「波瀾万丈」。

朝、ある先生が朝食集合時間になってもお見えにならない。
Y先生に起こしに行っていただく。寝坊の先生は「寝付きが悪かった」ようです。
私も渡米してから1時間程度しか睡眠ができていない日があるのですが、その日はとても
つらい。ぼけーとしてしまいます。時差ぼけが体の調子を狂わしているようです。

ただ今回ニューヨーク市で宿泊したフォッシングのホテルは、思いのほか便利で居心地が良く、清潔感があったと思います。また近くにラガーディア空港があり、飛行機のダイナミックな着陸が楽しめました。

b0091443_858502.jpg


さて本日はニューヨーク州教育省のある、州都アルバニーへの移動。
朝ホテルを出立し、タクシーでペンステーションへ。

ペンステーションは、NYからの長距離列車の発着地点。駅掲示板には、ワシントンやボストン行きの列車の発着時刻が掲示されています。NYにはグランドセントラルステーションもあるの
ですが、そちらは近距離列車の発着地点。列車待ちのお客さんにも違いがあるようです。

さて、ペンステーションからアルバニーへの2時間30分。我々は自由席での移動。
先発の列車が遅れており、単線も影響して、列車に遅れが生じました。

結局1時間程度遅れてアルバニー着。

アルバニーは人口10万人を切る小さな町。州が行う資格試験などがある時は、たくさんの人たちが立ち寄る関係上、同規模の町にしてはホテルも多いようです。ただ、普段は寂れた町?

我々はホテルにチェックインした後、明日行うニューヨーク州教育省訪問の事前打ち合わせを行いました。具体的には、ニューヨーク州カリキュラムの特徴について確認した後で、事前に送った質問リストの補足質問をどう行うのかについて協議しました。またニューヨーク州の教員養成システムは、他の州に例を見ない、大学との教育省の「連携」が見られるようですので、この点について「突っ込んだ」議論を行うこととしました。

事前打ち合わせの後で、ホテルの周りを散策。「何もありません(笑)」
結局ホテルの中のレストランで夕食をとる。私はシーザーサラダにしましたが、
相変わらず膨大な量。

食事の最中に、この膨大な量になれているアメリカ人を日本に招く場合、日本食は少量でたくさんの皿で出てくる。「アメリカ人は(日本食で)満足しているのか?」等とお話ししたところです。
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2008-09-22 20:43 | 研究のこと | Comments(1)

渡米報告3日目(2008年夏)

本日二つ目の記事更新。

***
三日目土曜日はゆっくり朝ご飯を食べて、10時30分にロビー集合。

まず最初の訪問先はリバティ島。そう、「自由の女神像」があるところです。
ただ、地下鉄で苦労して最寄り駅にたどり着いたのですが、リバティ島へ向かう人たちでフェリー乗り場は大混雑。そのような様子を眺めると、「並んでまで見たい」とは思わなくなってくる。結局5人はリバティ島へは行きませんでした。ただ、最寄り駅にはウォール街があり、その界隈を散策。

b0091443_1941169.jpg


****
午後はグランド・ゼロ訪問。高層ビル群の中でひときわ目立つ空間。やはり異様・特殊な雰囲気でした。グランド・ゼロでは、新たに「世界貿易センタービル」を建設中です。グランド・ゼロ周辺は、祈りの場が多く、9・11に関する展示物もありました。我々は展示物を拝見しながら、9・11の実際を思い起こしていたところです。

b0091443_19423021.jpg


夕方には近代美術館(MOMA)へ。ピカソ他、多数の有名画家の絵が掲示されています。私は「エネルギー切れ」の結果、1階噴水そばのベンチで「のんびりムード」。他の4人は熱心に鑑賞されていました。鑑賞しながら、気づいたこと。それは、白人ばかりが鑑賞していること・・・近代美術史との関係もあるのか。。何をかいわんや・・また、大概のアメリカの博物館や美術館には生徒を引率した場合の(博物館や美術館の展示の何をどのように学習させるのか、見学後日の学習計画他)学習プロジェクトがあるのですが、見つかりませんでした。学習プロジェクトは、日本の博物館・美術館を活用した学習づくりにも示唆を与えますので探していたのですが・・・

夕食は宿泊先ホテル近くの中華料理屋。一昨日とは違う店に伺いました。まあまあおいしい店だったと思います(「おいしい」と記された小皿が配られているのがわかるくらいでした)。肉団子が日本のものとは異なる(炒めた肉に餡がかかったもの1つ)とか、サッポロビールの小瓶の注意書きに皆さん注目したり(州によっては税金が戻ってくる等の記載がある)、、他、「女性研究者に同行してもらう必要性」などいろいろな話をしましたね。

***
明日はニューヨーク州の教育局がある、アルバニーへ移動します。Penn駅から列車での移動になります。ようやく3日目(米国滞在2日目)が終了した段階。参加者には早疲労の色が出ています。
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2008-09-21 11:46 | 研究のこと | Comments(0)

渡米報告2日目(2008年夏)

2日目のメイン・イベントはニューヨーク市教育局訪問です。
朝、7時30分に朝食会場に集合し、アメリカンブレックファーストで軽く食事をとる。
8時30分に、ニューヨーク市教育局がある最寄りの地下鉄駅へ。

今回のニューヨーク市・州への質問事項をとりまとめたのはY先生。
Y先生に市・州とのやりとりをお任せしました。まずはお礼申し上げます。

***
ニューヨーク市教育局では以下の方々からヒアリングを行いました。
ヒアリングの対象者は以下の通りです。

Anna Commitante(ニューヨーク市教育局、カリキュラムと専門的な教育開発部門長)
Norah Lovett(教授と学習部門、初等社会科担当指導主事)
Fran Corvace Macko(教授と学習部門、中等社会科担当指導主事)

ヒアリングでは、カリキュラムの大枠についても聞こうとしたが、担当者からは直接的な回答がありませんでした(あとから考えると、彼女たちには回答の権限・裁量がなかった)。結果的に、具体的な単元の組織化や教材の選定・活用,教員の研修などの点に話が絞られました。ニューヨーク市では、各学校が各教科・科目で1冊の教科書を採択する他、複数の副読本を採用します。これらの教科書・副読本の適格性について評価を行うのが教育局の役割の一つであり、特に多数の副読本を審査するのは大変だということでした。また副読本は、調査学習や作業学習で使用するワークブックのようなイメージとしてとらえれました。

質問事項に沿って、「歴史と地理の統合について(1学年で両領域を学習する)」については「歴史の年代史学習や地誌学習についてどちらかに偏ってはいけない」との問題意識があり、このようなカリキュラムになっていること等といった指摘がありました。

また憲法教育については、小学校4年生で初習となる訳ですが、12学年までの間繰り返し行われる憲法教育との異同についても質問をしました。この件についてヒアリングの後、K先生は以下のようにお話しされていました。

*小学校4学年程度は、「なぜ法・ルールがあるのか」「どのような機能があるのか」といった趣旨の質問がり、ルールや法の意義を学習させようとしていると考えました。また、小学校6年生程度は、歴史学習について、現代との比較の視点から歴史の展開過程において憲法(解釈)がどのように編成したのかについて考えさせました。公民学習は、ルールや法の意義を踏まえ、現代的論争問題を取り上げ、議論をしつつ問題を解決するといった授業が構想されるとのことでしょうか。

私が以前から法認識形成の授業構想論とカリキュラム設計論に近い形になっているなというのが率直な印象です。アメリカカリキュラムの編成論を整理する上で貴重な意見交換だったと思います。

最後に、ニューヨーク市の学校教育事情について。読み書きが重視されて(時間数が増えている)社会科が軽視されているとのことでした(どこの国も同じですね)。

b0091443_19375856.jpg


***
午後はニューヨーク市教育局にアレンジして頂いた小学校訪問。
当該校は、ブルックリンのSmith St.に位置する「School PS 58」です。
拝見したのは、ティームティーチングで行われている小学校4年生の地理の授業。
「地球儀と地図の違い」に焦点を当てて、授業が展開されました。
授業は、地理的な概念を踏まえた上で、子ども達からの「発見学習」で
構成されていると拝察しました。
授業途中で、オレンジ?を先生がおもむろにむきはじめる。
オレンジの皮をむいて、紙に貼り付ける(オレンジを地球儀に模している訳です。紙に貼り付けるのは、むいたオレンジの皮をそのまま地図とした場合どうなのか?について問うためです)といったこともありました。

授業終了後の質疑応答では、「この学習内容は日本では中学校1年を対象としているが、(小学校4年生を対象とした場合)難しくないのか?」や「授業の終わり方(授業自体は、教師と子どもたちとのツーウェイで進行するのですが、授業の最後には教師が1時間の授業のめあてを説明する)はあれで良いのか?」「また、警察の学習はどの学年でやっているのか」といった内容も質問されました。特に警察学習については、幼稚園で「コミュニティへの貢献」に焦点を当てて学習させるとの返答がありました。おそらくさらにより上の学年で「立憲主義的な発想で警察機能を取り扱う」といった学習と考えられます。

***
ニューヨーク市教育局訪問・小学校訪問の後で、ニューヨークヤンキース対オリオールズの試合を拝見しました。外野席なのにチケット代金はとびきり高い(2万円近く)。現在のヤンキースタジアムが新球場に移転することもあって(試合が今季最終戦に近いこともあって)、価格が高騰したようです。5人はしっかり試合を堪能?(途中寝ていた人もいましたが)したはずです(トラブルもありました。鞄を持っての入場は不可なのに鞄を持参したW先生は警備員さんに連れて行かれました。また、球場でポップコーンの袋を購入者へ投げながら売り歩いている人がおられる売り子さんがおられるのですが、ある先生はその売り子からポップコーンをただで「もらった」と勘違いしておられました)。結果ヤンキースの勝利。ただ、松井選手は登場しませんでした(そういえば、同じセンターを守っていた選手が当日大活躍でしたね)。

b0091443_19392023.jpg


***
7回まで試合を拝見して、時計を見ると22時(試合開始は19時)。ホテルと球場までが距離があるので、とりあえずグランド・セントラル駅まで戻り、駅周辺の英国系パブ&レストランで食事をとりました。本年ドイツに行ったときの食事のよう。「大量の肉」「大量の野菜」「大量のマッシュポテト」等々・・・味は・・・(苦笑)
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2008-09-21 11:19 | 研究のこと | Comments(2)

渡米報告(2008年夏)1日目

現在渡米中です。
過日のブログで、渡米予定を事前にご連絡すると申し上げましたが、公務多忙で、
そのような余裕がありませんでした。
今回以降のブログの内容をご参照ください。

***
18日朝、福井から、いざ関空へ。
早速、関空行きの列車が20分ほど遅れる。早くも「暗雲」立ちこめる。

関西国際空港(KIX)12:50→デトロイト・メトロポリタン国際空港(DTW)11:45

予定よりも30分以上早く到着。また、以前のような手厳しい入国審査はなくすんなり
「通過」できました。

デトロイト・メトロポリンタン国際空港(DTW)15:11→ニューヨーク・ラガーディア空港(LGA)
17:01

待ち時間が3時間弱ありましたので、のんびりとコーヒータイム。
今回の同行者で写真撮影。

今回の同行者は以下の通りです。

N教育大学・K先生
O大学・N先生
H大学・Y先生
T大学・W先生
O大学・K先生

ただ、O大学のK先生はお仕事の都合で後から合流することになっています。
写真はデトロイト・メトロポリンタン国際空港でのひとときです。

b0091443_19342532.jpg


ニューヨーク・ラガーディア空港に到着した後、タクシーで本日から三日間宿泊予定の
ベスト・ウエスタン・クイーンズコートホテルにチェックインしました。

さすがにニューヨークのホテルは高いですね。マンハッタンだと、シングルで3~4万円以上するので、なるべく安いホテルを探しました。しかし結局は1泊2万円以上に。

本日は先ほどまで、明日の訪問先であるニューヨーク市教育局の場所の確認や、移動手段である地下鉄駅の確認などをしていると、早20時近く。

ホテルそばの中華料理屋で夕食をとりました。

このホテル界隈は、中華街といっても良いほど、中国系・韓国系の方が多く住まわれている場所。何となく居心地が良いですよ。本日ぶらっと立ち寄ったお店も繁盛しており、チャーハンにしても、鶏肉の唐揚げにしてもとてもおいしく頂けました。ニューヨークにしては値段も格安でしたし。

また食事後に、水やビールを購入できるスーパーマーケットを探しました。Y先生のおかげもあり、手頃なお店を見つけることができました。

明日から三日間、食事には困ることはなさそうです。後は仕事ですね。「良い仕事」をしたいと思っています。

***
実はブログを更新する前に、米国からバートン・レブスティック両先生をお招きして、「社会科教育方法論の国際比較研究」に関わる発表会を開催しました。また、その前後、バートン・レブスティック両先生をお招きしての歓迎会や、学校訪問、国立教育政策研究所に所属する先生からお話を伺いました。この内容については後日渡米終了後にブログにアップしたいと思っています。
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2008-09-19 12:09 | 研究のこと | Comments(0)

日本グローバル教育学会(2008)

本日岡山大学教育学部にて開催されました。

私も以下のテーマで自由研究発表を行いました。

「公正」について考える中学校社会科公民的分野の授業開発
-地域社会における紛争を事例として-

発表の概要は「はじめに」を参照ください。

***
新学習指導要領では、中学校社会科公民的分野大項目(1)イで「現代社会の見方・考え方」とする「新設項目」が示された。この項目は、「対立」「合意」「効率」「公正」といった4つの概念的枠組みを取り上げて、社会が「対立」「合意」「効率」「公正」の考え方(概念的枠組み)を基盤に構成されていることを子どもたちに理解させることを目的とする。また、この「新設項目」では、4つの概念的枠組みについて、身近な社会集団である学校(生徒会)、地域の自治会における紛争(トラブル)を事例とする等、具体的・体験的な事例を取り上げ指導することが求められている本発表では、この「新設項目」をグローバルシチズンを育成するための「中核項目」と位置づけ、「新設項目」に対応した授業を開発することを目的とする。そのために、多様な考え方を持つ市民の間での「利害対立」に起因する紛争を取り上げて、「同じ土俵の上で議論をする」プロセス、すなわち、その紛争を解決する過程を子供たちに辿らせることで、4つの概念的枠組みである「対立」「合意」「効率」「公正」について学ばせるだけでなく、これからのグローバルシチズンに求められる紛争(トラブル)解決力を身につけさせる授業について報告する。以下では、新学習指導要領中学校社会科公民的分野大項目(1)イはどのような中項目なのかについて分析した後で(Ⅱ)、なぜ大項目(1)イはグローバルシチズンを育成するための「中核項目」になるのかについて説明する(Ⅲ)、そして、グローバルシチズンを育成する視点を採用すれば大項目(1)イではどのような授業が構想できるのかについて、教材、学習過程、教育内容の順に論究し(Ⅳ)、これらの授業の枠組みに沿って作成した授業の詳細を報告した(Ⅴ)後で、最後に本授業の意義を明らかにする(Ⅵ)。
***
質疑/応答では、「グローバルシチズンからのアプローチで本当に授業構成がなされているのか(疑問である)」「政治的な論題も提示可能なのではないか」などといった質問が出されました。なかなか有意義な発表になりました。

明後日は全国社会科教育学会のプロジェクト研究発表会です。しばらく東京滞在になります。

***
東京出張が終わり次第、渡米します。渡米の詳細は後日ブログにアップいたします。
[PR]
by yasuhirohashimoto | 2008-09-13 19:59 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto
プロフィールを見る
画像一覧