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第18回岡山社会科授業研究会。

過日、見出しの会に出席してきました。
テーマは「シティズンシップ教育」。ただ、「シティズンシップ」を教科と教科外活動との「連携」でどのように育成すべきなのか、そもそもどのような「シティズンシップ」が育成可能なのか、それぞれの「役割分担」は?といった視点からの「ミニシンポジウム」でした。

「ミニシンポジウム」の概要は以下のブログが詳しいので参照下さい。

http://socialstudies0912.blog111.fc2.com/

私自身は「参加」「参画」「行動」を含めて「シティズンシップ」を広く捉え、社会科(学科)では、「できることが限られる」ので、どの教科・教科外活動と「分担」し「連携」し育成するのか、その具体が聞けるのかなあと思い、参加しました。

ただその「予想」に反して、「シティズンシップ」を判断力育成や認識形成と「狭く」捉え、その際に、教科・教科外活動とどう連携できるのかいった発想でのご発表。でしたので、社会科(学科)が「最終目標」で、そのための「道徳」「特別活動」といったお立場のご発表でした。

社会科(学科)が学校教育の「最終目標」であれば、社会科(学科)教育学の研究者は「大手を振って歩ける」でしょうし(笑)、実は私が大学で最近研究しているのは「家庭科」「社会科」「算数・数学」「理科」との連携で社会問題の解決のあり方を考察する授業を考案しているのですから、「社会(問題)科」を「最終目標」にしているといった点ではまあ似たような立場での研究なのかもしれません(笑)。

ある有名編集者は「社会科はマニアな科目・オタクの科目」と称していました。現場でも、特に小学校あたりは国語や算数などに比べると社会科はそんなに地位は高くない?のが現状でしょうか。そう考えれば、「社会科」中心でシティズンシップを育成するための「周辺科目」=算数・理科・・・になればより理想的?なのでしょうから。今後の研究の発展に期待したいですね。

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本学では先週から教育実習が始まっています。学部3年生はこれから授業づくりや児童・生徒対応で苦労していくものと思います。暑い夏が続きますが、ばてないように。頑張って下さい。
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by yasuhirohashimoto | 2010-08-30 14:31 | 研究のこと | Comments(0)

ブログ紹介。

今日たまたまインターネット検索をしていると、ある社会科教育学の研究者のブログを
発見しました。

http://mine.cocolog-pikara.com/blog/

ご紹介しておきます。教材のネタも出ていますので、参考になりますよ。
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by yasuhirohashimoto | 2010-08-29 16:43 | 研究のこと | Comments(0)

「法教育」あれこれ。

この秋に開催される中国弁護士連合会の「法教育シンポジウム」で取り上げられる授業実践がマスコミにも公開されました。以下は、その新聞記事になります。

(毎日新聞:法教育:高校生に、弁護士サポート 29日、全校生が模擬裁判--隠岐島前高 /島根)

http://mainichi.jp/area/shimane/news/20100825ddlk32100548000c.html

(山陰中央新報:隠岐島前高で法教育授業 13年度実施の指導要領想定)

http://www.sanin-chuo.co.jp/edu/modules/news/article.php?storyid=521583068

成功?したようですね。とりあえず良かった。

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全国公民科社会科全国協議会での「法教育」に関する発表内容について、法教育フォーラムの「法教育レポート」で紹介されています。私の講演もご紹介頂きました。太田先生ありがとうございます。

http://www.houkyouiku.jp/report.html

「法教育」レポートは、全国での「法教育」の取り組みを随時紹介している「コーナー」。「東」の取り組みがよくわかりますので、重宝しています。

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今日はこれから岡山に出張に出ます。「教科間連携で学ぶシティズンシップ教育」をテーマにした「ミニシンポジウム」。その内容はここでも紹介したいと思います。
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by yasuhirohashimoto | 2010-08-28 09:04 | 研究のこと | Comments(0)

大阪府松原市中央小学校授業検討会。

過日、見出しの会が開催されました。
この秋の三中合同研究発表会に向けた小学校4年生と6年生の授業検討会。
4年生については「権威の範囲と限界」を扱う授業、6年生については地域社会で発生した利害関係者が複数存在する地域トラブルを取り上げ、その問題の解決策を探っていく授業。

今回は、大阪弁護士会の弁護士4名も加わり、授業検討を行いました。

4年生については、「権威=班長とすることの困難さ;そもそも権威としにくい」もあるが、子どもたちの実態を考えた時に、「班長」を取り上げることが望ましいこと。その場合、「権力」をどの程度認めるのか、認めないのか、子どもたちにどのような素材で検討させればよいのか。そもそもその素材提供に限界があることなどが問題提起されました。

6年生については、「地域トラブル」の解決策を考察させる際に「弁護士がどう子どもたちの議論に加わるのか」について意見が求められました。

弁護士各位からのご意見としては、4年生については、「班長の役割を絞って、権威の役割と限界を子どもに理解させるような授業構成が望ましい」との意見や「そもそも権威とはなんぞや」といった話まで。6年生については「子どもたちに利害関係者の利害を明確にするためには、それぞれの主張の理由・憲法上の根拠を明確にする必要があること」「利害関係のうち、特に重視されるべき利益(生命・身体に関わること)があり、それを踏まえた上での意思決定がなされるべきであること」などでした。

また、「弁護士の関わり方」については「子どもの議論のコーディネート役(司会役・整理役)」や「議論をひっくり返したり、議論に対する批判的な意見を述べる役」について、特に前者に重きを置きたいとの学校側の意向もありました。

個人的には、4年生の授業については、前者の弁護士先生のご意見とほぼ同じです。シンプルに権威の役割と限界を順に理解させる授業がまず大切だと思いました。そうしたときにご提案頂いた2つの事例で必要十分なのかといったことを検討する必要があると思います。6年生の授業については、少し子どもたちに考える「道筋」が見えるワークシートの工夫の必要性、つまり、議論の際にどこで「妥協」し、どこは「譲れない」のか、それをはっきり子どもたちに「見える化」してやる必要があると思いました。

研究発表会は11月11日(木)大阪府松原市第三中学校区の中学校や小学校で行われます。ご興味のある方は是非ご参加下さい。小学校の「法教育」授業、完成度の高い授業を間近に見ることができる良い機会だと思います。第二次案内が完成した際には、詳しくここでもご紹介いたします。
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by yasuhirohashimoto | 2010-08-27 16:10 | 教育のこと | Comments(0)

免許更新講習・「法教育」とその教材開発。

過日、教員免許更新講習・「法教育」とその教材開発を実施しました。
M党の「政権公約」もあり、更新制度そのものが廃止される可能性が言われていたせいか、今年度は、本学での開講数も事前に「絞られ」開催されています。

私が担当のこの講座も、当初は「社会科教員」を対象としようと考えていましたが、受講者数の数が少なくなる可能性も考えて、「小・中・高校教員」を対象としました。

結果受講申込者数は11名(1名は事情により欠席したので受講者数は10名)。
小・中・高校から幅広く、また、音楽や英語、体育を専門にされている先生にも参加して頂きました。

講習の内容は以下の通り。

1.講義(担当教員:橋本康弘)9:00~10:30
(「法教育」の定義、学習指導要領における「法教育」の位置づけなど)
2.講義(担当教員:野坂佳生)10:30~12:00
(「法教育」を実施する上で必要な法的素養について)
3.演習(担当教員:橋本康弘・野坂佳生他)13:00~15:00
(「法教育」の教材づくりを体験する;「法教育」の教材を参加者が提案をし、その教材に対する「法的な思考のための観点」を野坂他、法曹関係者が提案をする。その説明を受け、授業化の方向性についてディスカッションし、発表するなど)
4.試験(担当教員:橋本康弘)15:00~16:00
(指導案の作成を求める予定)

3限目の演習には、福井弁護士会の端将一郎先生にも加わっていただきました。
本年度初めてのテーマでしたので、進め方も「柔軟」に、とは考えていたのですが、予想外?にスムーズに進めることができました。私が気になっていたのは3限目でしたが、先生方に出していた課題「3限目の演習の際に、学級や学校、地域社会で起こるトラブル(紛争)を各参加者に提示してもらうので、いくつか事例を考えておく。」についても、諸先生方全てから提案を頂けましたし、野坂先生曰く「とても面白い教材を提供してもらえた」とのことでした。

どうやらこの更新講習。来年度も続くようですので。また、今年度廃止を想定して受講されていない「積み残された」受講者も多数おられるようですので、来年度は受講者が急増?することが考えられます。私の方は引き続きこのテーマで開催していきたいと思っていますし、社会科教員だけを対象とした社会科の「授業づくりセミナー」も行えたらと思っています。
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by yasuhirohashimoto | 2010-08-25 06:36 | 教育のこと | Comments(0)

広島県私学教育研修会。

過日、見出しの会が開催され、講師を務めてきました。

この研修会は二日間にわたって開催され、全体の講演の他、各教科・科目毎や、学校経営、健康教育といったテーマでも分科会が設定されており、大規模な研修会。

私が参加したのは「社会科」の部会で、以下のような内容で構成されていました。

講演① 「たかじんのそこまで言って委員会、村田教授による『現在の日米関係』ここが問題」
講師 同志社大学法学部教授 村田晃嗣 
問題提起 「モノ教材を利用した地誌授業の展開-食文化から見るインド-」
問題提起者 鈴峯女子中・高等学校 小林理映
講演② 「新学習指導要領における新しい学びの内容・展開・その具体例」
講師 福井大学教育地域科学部准教授 橋本康弘

村田先生は「朝まで生テレビ」などでもご活躍の著名な先生、国際政治学がご専門で、特にアメリカ政治の現状から、現在の民主党政権のありよう、などなどについても言及され、いつもの調子?でお話しされていました。全般的に興味深く聞かせて頂いたのですが、おもしろかったのは、ご自身の「政治学」の講義を聴講される学生さんに「元旦の新聞に示される『今年の政治日程』を手帳に書いておくこと」をまず伝えるということ。「政治日程」を見れば、その前後、様々な政治の動きが出てくる。「当たり前」のことですが、政治の動きを「有機的」に考察することが可能である、第一歩ですよね。私も今後はそうしたいと思います。

小林先生からは、「インドのカレー」を導入・学習内容の基盤にして、インドの地域像を、また同時に地理的な一般的概念的知識が探求できるような授業が提起されました。インドに対するエスノセントリズムをいかに排除するのか、授業作りの工夫も提案されました。ご提案は、今回の学習指導要領で重視された「地誌的な見方や考え方」の育成を射程に入れた提案でもありました。生徒の関心をいかに高めるか、そこに配慮しつつ、社会科のあるべき授業像を踏まえた「地道な授業づくり」、これがいかに大切かということを再認識させられました。

私からは「現代社会」に絞って新学習指導要領のお話しを50分程度しました。新しい「現代社会」の授業づくりの在り方について言及したということです。

40名弱の先生方が参加されていました。その中には大学時代の同級生や後輩たちがいて、久し振りの再会でした。

最後に、御世話頂いたO先生、ありがとうございました。
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by yasuhirohashimoto | 2010-08-24 11:32 | 研究のこと | Comments(0)

岐阜中教研社会科研究部会/夏季ゼミナール。

過日、見出しの研究会に参加してきました。

会場は岐阜市教育研究所。以前は小学校だった校舎そのままを再利用し研究所として使っているとのこと。
岐阜駅から車で30分。関市に近い箇所にあります。当日の講演タイトルは、以下の通り。

中学校社会科の改訂のポイント-公民的分野を中心にして-

大きく三つの話をしました。

「公民的分野の概要」「大項目(1)イについて」「言語活動の充実について」

県下の社会科教員のうち、「研究」の中心になっている先生方100名弱の方々が暑い中お集まりでした。熱心に聞いていただきとても有り難かったです。

5年後に全中社が控えているとのことでした。岐阜の中教研は、「自主性を育て、思考と認識を深める社会科指導」をテーマにこれまで研究をしてきたようです。このテーマも、30年近く変えず、「普遍的なテーマ」と位置づけて研究されてきたようです。新学習指導要領では「思考力・判断力・表現力」の育成と「言語活動の充実」をうまく組み合わせながら、取り組んでいく必要があります。この普遍的なテーマと関連づけることが可能だと思います。今後さらなる研究の発展を祈念しています。

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by yasuhirohashimoto | 2010-08-22 11:15 | 研究のこと | Comments(0)

第2回「社会科教育研究方法論の国際化プロジェクト」シンポジウム開催。

私も共同研究者であるプロジェクトのシンポジウムの日程が確定しましたので、告知いたします。

第2回「社会科教育研究方法論の国際化プロジェクト」シンポジウムのご案内
日時 : 2010年10月3日(日)13時30分~17時
会場 : CIC東京・国際会議室(JR田町駅徒歩3分)
第2回シンポジウムは,第3回から始まる米国研究者招聘シンポジウム・シリーズを前にして,「日本の社会科教育研究の特質と課題」を グローバルな視野から,あるいは歴史的・制度的な観点から点検・省察することを目的とします。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssra/pdf/tokyo201003.pdf

登壇者は、広島大学大学院の棚橋健治先生と、埼玉大学の桐谷正信先生、また、広島大学大学院の川口広美氏と、後藤賢次郎氏。前回に引き続き、日本の社会科教育研究の特質についてのご報告。前回は授業研究、評価研究の側面からのご報告でしたが、今回は社会科教育学研究の歴史的展開の視座からの分析や、社会科教育研究の政策、メディア、現場の視点からの分析、諸外国の論文傾向から見た日本の社会科教育研究論文の分析が報告されます。詳しくは上記のPDFを参照下さい。今後3年間、年3回の予定で開催されるこのプロジェクト研究。参加料は無料。どなたでも参加できます。ご興味のある方は是非ご参加ください。

私が登壇するのは来年秋の予定。E大学のO先生と報告することになります。アメリカ合衆国からの登壇者は現在検討中。次回3回目の概要をお伝えする頃には、ブログにもアップできると思います。
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by yasuhirohashimoto | 2010-08-16 13:15 | 研究のこと | Comments(0)

お盆。

お盆の帰省ラッシュのニュースを拝見すると、夏気分から秋気分へ。

台風による雨の影響もあってか、何となく季節の変わり目を感じます。

今年、休みをとって、実家に帰省しようと思ったのですが、
来週からの「再・講演週間」や免許更新講習の準備もあり、お盆休み返上です。

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昨日は、お盆休みで福井に戻ってきている元ゼミ生たちと一緒に飲み会をしました。集まったのは総勢8名。一昨年度卒業したメンバーで、私のゼミ生以外の人たちも多く、懐かしい顔を見ることができました。教職についている者や、就職している者、東京の○芸大学の教職大学院で勉学に励んでいる者などです。みんな、元気そうで安心しました。特別支援学校や通信制高校、小学校の教員になっている人たちの「苦労」を聞くことが出来ました。このような機会を作ってくれたI君には感謝しています。
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by yasuhirohashimoto | 2010-08-14 08:57 | 教育のこと | Comments(1)

全国高等学校模擬裁判選手権(2010).

過日、関西大会に参加し、審査員を務めてきました。
この大会も今年で4回目。関西大会への参加校は以下の通りでした。

■京都教育大学附属高等学校
■同志社香里高等学校
■立命館宇治高等学校
■立命館守山高等学校
■兵庫県立西宮東高等学校
■福井県立藤島高等学校

私は、201号法廷で、法曹三者、マスコミの方々とともに審査しました。
今回は傷害致死事件。私の素人感覚からすると「検察側が立証しやすいのかな」と思っていましたが、法曹三者の方に聞いてみると「弁護側も頑張れる」のだそうです。実際この事案は法曹の模擬裁判でよく利用されているそうで、「無罪」を勝ち取る確率が高いのだそうです。

法廷での各校の対戦を見ていると、どうも「検察側の立証が上手で、弁護側の立証は苦しそう」な印象。どこまで弁護側で「反対尋問」も含め頑張れるのかが、「勝利への近道」だったのかもしれません。

ある対戦では、被告人はかなりの飲酒をした後に、犯行に及んでいるが、検察側は「犯行の自覚はあった」としているのに対して、弁護側は「酩酊しており記憶がない」との主張をしていました。高校生検察官は、「居酒屋の支払いの時点で端数の30円をしっかり理解し、5千数百3十円のところを1万3十円支払っており、酔っぱらっていない:意識ははっきりしていた」と主張していました。面白い資料の読み方だなと感じたのですが、私だったら、酩酊していて後に記憶がなくても、端数の30円払うんだろうなと思い、そもそも高校生に「飲酒」事案の判断をさせるのはなかなか困難?だと思いました(笑)。

今回も京都教育大学附属高等学校が優勝し、4年連続の栄冠を勝ち取りました。おめでとうございます。他校から見ると、乗り越えられない大きな壁のようですね。

今回審査員を務めて、色々な問題点を感じたので、今後日弁連の委員会などでも発言していきたいと思っています。

なお、同日「関東大会」「四国大会」「九州大会」も開催されました。今年初の「四国大会」について新聞記事が配信されているようです。ご参考までに。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20100807-OYT8T00979.htm
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by yasuhirohashimoto | 2010-08-13 16:24 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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