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広島大学附属福山中・高等学校研究大会(2010)。

毎年秋に行われるこの研究大会。
今年は11月19日(金)に開催されます。

本年度の概要(下記HPより引用)は以下の通りです。

社会科(地歴・公民科)では「社会を読み解く力を育てる授業研究」というテーマで授業を展開します。今回の公開授業では、社会を読み解く力として不可欠な批判的な思考を重視した授業を公開します。中学校2年生では、地理的分野において、「世界の人口分布と変化」をテーマに人口の視点から現代国際社会を、高等学校1年生では、世界史Aにおいて、「近世朝鮮王朝における朱子学の受容と自国認識」をテーマに現代韓国社会を読み解く力を育成します。また、橋本康弘先生(福井大学教育地域科学部准教授・文部科学省教科調査官)をお招きして、批判的思考力とも強く結びついており、近年注目を浴びている法教育について「法教育の“これまで”と“これから”」というテーマでご講演いただきます。

「大ベテラン」で個人的に尊敬している森才三先生と「新進気鋭」の見島泰司先生による公開授業。きっと勉強になると思います。両授業を「一刀両断」するのは広島大学の草原先生。これも楽しみです。また私も講演いたしますが、準備万端整えて参加したいと思います。

「福山附属」。私は過去に同校に勤務していました。あの坂を毎日、汗流しながら上った日が忘れられません。

是非参加されてはいかがでしょうか。詳しくは以下のホームページまで。

http://fukuyama.hiroshima-u.ac.jp/inf2/index.html

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1週間ぶりの福井。今週初めから、ずっと出張に出ており、福井を不在にしていました。先日は広島大学でのシティズンシップの研究会に出席していました。そのときの様子は後日アップしたいと思います。
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by yasuhirohashimoto | 2010-09-25 20:10 | 研究のこと | Comments(0)

法と教育学会第一回学術大会を振り返って。

過日開催された見出しの学会。既に、何人かの方が大会の様子を詳述されています。
私からは、担当したシンポジウムに関する意見を取り上げたいと思います。

■法教育のミニマムエッセンシャルズについて、各々の意見表明に終わってしまったこと。そして、時間の関係もあり、また「同じ土俵」に乗っての議論ではなかったので、突っ込んだ議論にはならなかったこと。
→教育の学会では、以前、社会科目標論から授業構成論を議論するために、登壇者に同じテーマ(人権)で授業を作ってきてもらって各々の主張を明確化する工夫(社会系教科教育学会)が見られました。法学の世界と教育学の世界の「異文化交流」の世界でもある「法と教育学会」の場合、なかなか共通の課題に取り組んでいただくのは困難ではあるのですが。
→各登壇者の主張は、概ねミニマムエッセンシャルズは同じだが、その内容と方法に違いが見られるので、その点がわかりずらかったのではないか。
→もう少し、ミニマムエッセンシャルズを議論する必要がありますね。識者によってはミニマムエッセンシャルズにたどり着く方法論が違うと思いますから。

■土井先生のご提案の「公正」と午前中の分科会での中原先生のご提案の「公正」は違いがあるのか否か、そこを突っ込む必要があったかなとも。

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本学学生への連絡:桑原先生のブログに、岡山大学の学生が作成した模擬授業に対するコメントなどが掲載されています。授業における問い立てなどが参考になると思いますので、見ておくようにしてください。

http://socialstudies0912.blog111.fc2.com/
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by yasuhirohashimoto | 2010-09-22 08:43 | 研究のこと | Comments(0)

附属小学校教育実習一斉授業(2010)。

附属中学校は各教科毎に「研究授業」が設定されているのですが、附属小学校は、低学年・中学年・高学年で「研究授業」を行い、今年は残念ながら、社会科の「研究授業」は行われませんでした。

「研究授業」は行われませんでしたが、教育実習生が指導案・細案を作成し授業を行う「集中日」=「一斉授業」に参加し、社会系教育コースの実習生の授業を参観してきました。

■H君:3年生「スーパーマーケットで働く人々」授業の目標「スーパーマーケットで質問したいことを考えよう」→児童の「反応」にも適切に対応し、授業のねらい・その後に続く「見学」学習の「導入」としては比較的良かったのではないでしょうか。

■Tさん:6年生「江戸の文化をつくりあげた人々」MQ「どうして『読み・書き・そろばん』を勉強したのだろう」
→「読み・書き・そろばん」を学ぶ理由、そして学ぶことによって、学んだ者にどのような影響があったのかについて、「往来者」「農具便利論」「店の看板(一見しては何の店かわからない;だから文字を習う必要があった)」などを提示、想像させる授業。個人的な影響だけではなく、社会的な影響・効果についても触れられれば良かったのでは、と思いました。また、「店の看板」に焦点を絞っても良かったのでは、とも思いました。教材研究をしていましたね。その苦労はよくわかりました。

■H君:4年生「くらしをささえる水」MQ「なぜ昔に比べて水の使用量は増えたのだろう?」
→昔と今の水の使用量の差を子どもたちに考えさせ、1年間の水の使用量が6倍になったことを掴ませる。また、水の使用量が増えた理由を「人口の増加」「生活の変化」として説明した授業。「水の使い方はどの様に変わったのか」を子どもたちに問うた時に、子どもたちからは「洗濯機が使われるようになったけど、最近は節水型が多い」といった趣旨の意見がポツポツ出されていた。「節水型にはなったけど、それでも昔に比べると水の使用量は増えている」んですよね。授業の進め方自体は落ち着いていてとても良かったと思います。

■Iさん:3年生「スーパーマーケットのひみつをさぐろう!」お客さんの「願い」から「お店にはどのような仕事をする人が必要なのか」を関連させて考えさせる授業。まあ子どもにはその流れがわかりやすいのだろうが。。全ての「願い」はかなえられませんからねえ。「スーパーは全てのお客さんのために営業している神様みたいなお店」。いつも授業を拝見して、このパターンを変えられないのかと思う単元・授業です。授業者は丁寧に進めていました。

良い経験になったと思います。学生各々は適度に成長しているのでは。学部3年生対象の講義が後期にはないのが残念です。

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祝600記事。このブログを始めてこの記事で600になりました。
以外と多いので、びっくりしています。
これからもよろしくお願いします。
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by yasuhirohashimoto | 2010-09-19 18:10 | 教育のこと | Comments(0)

附属中学校教育実習研究授業(2010)。

過日見出しの研究授業が開催されました。

今回は、中学校3年生で「経済単元」。私のゼミ生が研究授業を担当するので、楽しみに参加しました。
授業の様子自体は、社会の院生G君のブログに記されています。詳しく記載されていますので、そちらに譲ります。

http://gnosticism.blog67.fc2.com/

私からは、授業の反省会でも述べた通り、以下の三点について意見しました。

(1)「寡占市場」の論理と独占禁止法の趣旨を「つなげて」説明すべきこと。そもそも、導入段階で競争市場から「寡占市場」の話が少し出てくるだけで、ほとんど寡占を扱っていないこと。
(2)授業の目標は、「新商品の販売戦略を販売者の立場で考え合うことを通して、市場での公正で自由な競争を促進するために法や政府が果たしている役割について理解することができる」とあるが、前段部分(読点前まで)に多くの時間が割かれ、授業の「メインイベント」である後段部分(市場での~)を学ぶ時間がほとんどなかったこと。
(3)生徒の誤解を生じる選択肢があること(抱き合わせ販売の事例)。

今年の3年生は、総じてまじめで、研究授業作りにも熱心に取り組みました。特に、授業のネタも幾つか用意し、試行錯誤しながら指導案を作成していました。また、模擬授業を行い、修正作業も欠かさず行っていたようです。附属の先生からも高評価で、「落ち着いて授業を進めることが出来ていた」とのことでした。

これからも「優れた授業」を作る努力(教材研究をしっかりすること!)を惜しまないで欲しいと思います。

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by yasuhirohashimoto | 2010-09-19 17:33 | 研究のこと | Comments(0)

広島県神石高原町での講演のご案内。

新学習指導要領で重視されているのは「思考力・判断力・表現力」の育成。
これらを育成する方略として「言語活動」が重視され、その充実が図られようとしています。

今回、広島県の神石高原町で「言語活動の充実」についてお話する機会を得ました。

10月27日(水)13:10~16:45 神石高原町立三和中学校

社会科、数学、体育で「言語活動の充実」に資する研究授業が提案される予定です。
詳しくは以下を参照下さい。

http://hosinoko.shinlog.jp/hosinoko/files/H22kokaiken.pdf
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by yasuhirohashimoto | 2010-09-18 16:50 | 研究のこと | Comments(1)

中国弁護士連合会「法教育シンポジウム」のご案内。

いよいよ後2週間を切った見出しのシンポジウム。

「法教育にどう取り組むか-新学習指導要領を踏まえて-」

をテーマに島根県松江市で10月1日(金)に開催されます。
島根大学附属中学校や隠岐島前高校での取り組みの報告も行われますし、
茨城弁護士会の後藤直樹先生と私も基調講演をします。

ご興味のある方は参加されてはいかがでしょうか。
詳しくは以下をご参照下さい。

http://www.shimaben.com/files/20100915181933.pdf
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by yasuhirohashimoto | 2010-09-18 09:57 | 研究のこと | Comments(0)

福岡教育大学附属福岡中学校研究大会(2010)。

過日、見出しの研究大会に参加してきました。昨年度に引き続き参加。
昨年某福岡教育大学の先生がおっしゃっておられた「22世紀型社会科カリキュラム」を実施しているのが当該校。

教科を「習熟」の時間、総合的な学習を「探究」の時間と位置づけ、「探究」には「フロンティアタイム」「言いたか放題」といった学習領域を位置づけ、「習熟」の時間と「探究」の時間をつなぐ「拡張」の時間として「サプリ・フィールド」という新しい領域の学習を設定して実施しています。

これだけではよくわからないと思いますが、昨年度のブログも参考にしてみてください(2009年12月に2回に渡りまとめています)。私の印象は、「社会問題科」を広領域でつなぎ段階を追って実現しようとしているようなカリキュラムと勝手に?解釈していますし、大凡そうなれば良いな(そうならなかったら、自分の研究対象にしてみよう!)とも思っています。

今回は「サプリ・フィールド」に位置付く「幼児から小学生までが、楽しく過ごせる屋外遊園をデザインしなさい」といった「パフォーマンス課題」に沿った授業。この授業を通して期待される「パフォーマンス例」は、「屋外遊園の遊具の配置を考える際に、目的に応じた場所の割り振り、危険性を予測した配置が必要なことに気付くこと、このことから、社会に散在する景観には、自然的な要素だけではなく、リスク回避や公共性などの社会的な要素が含まれていることを再認識すること。ひとつの景観を創造することは、多様な要素との調和を考慮した空間づくりであることを認識すること」です。

子どもたちがグループで屋外遊園内の遊び場ゾーンを考えていく。その中で遊具の配置を各々が考え、その理由を子どもたちに問う。遊具の配置には、リスク回避や効率的な空間活用といった視点が生かされていることを最終的に理解する。

授業の狙いも明確で、その内容も斬新。F先生によるTOSSも真っ青の名人的な授業の進め方もあいまって、勉強になる公開授業だったと思います。

サプリフィールドではこの他、「工場長になり、エコプラントを発展させるための必要な諸条件を説明しなさい」(社会科:工場稼働率や景気状況によるリスクを想定しながら資本の有効活用について提案している・理科:自然事象には、必然性があり、複雑な事象にも起因する要因が存在するが、事象が複雑であるほど、予測に幅を持たせる必要があることを指摘している)、「絶対孫に残したい、地球のお宝についてランキングし、その理由を説明しなさい」(社会科、理科)などといった「パフォーマンス課題」が設定され、1年生で35時間、2年生で70時間、3年生で105時間が配当されています。

「サプリフィールド」は教科と総合を結び、各教科の基礎・基本の意味や価値を拡げる役割をもたせ、そこで課される課題は「テーマに基づく現実的な課題」。教科の枠を超えて考察させる課題を位置づけており、また、各教科で学ぶことは出来ない「知恵」を学ぶことが可能になる特徴ある学習領域なのです。

ただ、教科で学んだ基礎・基本を「活用」する場とするだけであれば、「サプリフィールド」は必要なく、各教科でやれば良いという話になるので、後者である「知恵」について子どもたちが学ぶ必然性が問題になってきます。

「知恵」を「市民知」と位置づけて、そして「パフォーマンス課題」を設定する、そして将来的に「市民知」を体系化するといった方法もあるかもしれませんが、、、

今後も注目したいと思います。研究の進展に期待したいですね。
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by yasuhirohashimoto | 2010-09-17 10:20 | 研究のこと | Comments(0)

全国社会科教育学会(2010)。

全国社会科教育学会の全国大会が下記日程で開催されます。

日時 : 2010年10月30日(土),31日(日)
会場 : 同志社大学 新町キャンパス
大会テーマ : 「研究方法から社会科の本質をせまる」

そういえば、前日金曜日は法務省の法教育シンポジウムが京都で開催されます。翌土曜日は日弁連の「法教育意見交換会」も予定されていましたねえ。

全社学全国大会のプログラムは、下記を参照下さい。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssra/pdf/zensya2010pro.pdf

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グローバル・スタンダードに基づくシティズンシップ教育の評価研究(日本語通訳付)

〈広島〉
日時 : 2010年9月23,24日(木・金)
会場 :(東広島キャンパス)広島大学大学院教育学研究科管理棟2階第3・4会議室

〈東京〉
日時 : 2010年9月26日(日)
会場 : CIC東京・1階国際会議室

本会議では,英国からHilary Cremin先生,香港からKerry Kennedy先生,オーストラリアからMurray Print先生,アメリカからWalter Parker 先生を招聘し,各国から見たシティズンシップ教育実践とその評価についてお話しいただき,意見交換を行います。参加費はいずれも無料です。多くのご参加をお待ちしています。

アメリカ社会科の「重鎮」パーカー先生をお招きしての会合。最近も著書を出版され、益々ご活躍です。日本にもよくお見えになっている先生です。是非ご興味のある方は参加されたはいかがでしょうか。
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by yasuhirohashimoto | 2010-09-16 09:22 | 研究のこと | Comments(0)

日弁連「市民のための法教育委員会」(201009)。

本日、見出しの委員会がTV会議で開催され、大阪弁護士会の会場で小生も会議に出席しました。
今日の議題は、この夏、各地で行われたサマースクールの他、諸事案が議論されました。

今回の会議は25カ所をつないでのテレビ会議。従前のTV会議とは異なる「大規模」体制でした。

限られた時間でしたので、各地の取り組みが十分伺えなかったのは残念でした。
うまい交流の仕方があればよいのですが。

この夏、金融・経済教育について諸団体が各ブロック、全国大会も含め、様々な形式で「教員研修」を行いました。新学習指導要領の柱の一つでもある「法教育」も負けじと取り組むことが、「法教育」の発展のためには必要だと思います。

金融・経済教育、法教育、他、様々な○○教育がありますが、先生方にその内容を理解していただき、実践していただくことが重要ですので。

このあたり、「法教育」もしっかり考えるべきだと思います。

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今週に入り、教育実習のうち、主免実習が架橋に入っています。
昨日は、附属中学校で研究授業、今週月曜日と明日木曜日は附属小学校で一斉授業です。
このあたりも、後日報告できればと思っています。
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by yasuhirohashimoto | 2010-09-15 21:24 | 研究のこと | Comments(0)

中部弁護士連合会「法教育」シンポジウム。

中部弁護士連合会は「子どもが学ぶ法の精神-法教育の理論と実践の架橋」をテーマに、10月15日(金)富山第一ホテルでシンポジウムを開催予定です。

同日は、新学習指導要領を意識した授業として、「派遣労働者規制」について「効率」「公正」「正義」「幸福」などといった「現代社会をとらえる基本的枠組み」を活用した高校公民科の実践も報告されるようです。

また、新学習指導要領の策定に携わってこられた大杉昭英先生も交えたパネルディスカッションも予定されていいるようです。

ご興味・お時間がある方は参加されてはいかがでしょうか。なお、参加料は無料です。
詳しくは以下のチラシを参照下さい。

http://www.chubenren.jp/news/h22_01sympo.html

http://www.f-edu.u-fukui.ac.jp/~yhasimot/LREsinpo2010.pdf
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by yasuhirohashimoto | 2010-09-11 13:05 | 研究のこと | Comments(0)

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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