福井の田植え。
2009年 05月 04日
「事務方:Nさんは今日・明日と田植えなんですよ。先生、ちょうど時期でしょ」
先日の本学部の事務室での会話です。
福井県は皆さんもご存じでしょうが、有名な米所。
兼業農家率も9割近く。農業をやりながら、普段は別の仕事をしている方が圧倒的に多いんです。
うちの職場でも、GWを利用して田植えをされている方が職員・教員ともにおられます。
そんなこの時期にある新聞記事を拝見しました。
「田植え GW後に有給休暇で 福井知事、職員に要請 猛暑対策品質向上ねらい」
とあります。
GW期間に田植えをすると、穂が出るのが、7月下旬。その時期は最近5年間、成長期の平均気温よりも1~2度高い。そのために、食味が落ちる被害が出ているようです。その影響もあってか、福井県のブランド米は、5段階評価の真ん中。品質を向上させるためにGW後の田植えを知事が推奨しています。GW後だと、出穂が8月上旬。成長期の平均気温は1度ほど下がるようです。
ただこの話、そう簡単ではないようです。「GW時期は皆が休める時期。また福井は地域で助け合っている生産組合加盟の農家がある。これらの農家にとって、この時期を外して、1人だけ外して田植えを行うことは難しい」とのこと。「地域のルール」を変えるためには行政や企業の協力が必要だということでしょうか。
新しいルールづくりが求められるということですね。
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1件宣伝。先日、故尾原康光先生の遺稿集が出版されました。
自由主義社会科教育論、渓水社
もう3回忌なんですね。早いものです。
同書は、今後の社会科教育研究に影響を及ぼす可能性が大きい書だと
思います。
後期大学院での講義では教科書にする予定。
興味のある方は是非、購入されてはいかがでしょうか。