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福井法教育研究会(200906)他

過日見出しの会が開催されました。
今回の議題は、4月にも取り上げた、従来の帰納的な研究手法(「法的思考枠組み」の帰納的な措定)ではなく、演繹的な研究手法、平井宜雄先生の意思決定プロセスを援用し、紛争解決の授業づくりを進めていこうということ。そして、今回、M中学校のM先生が「研究授業」を行う必要があり、M先生ご自身の希望もあって、「新学習指導要領中学校社会科公民的分野」の大項目(1)に導入された「対立と合意、効率と公正」をテーマとして取り上げようということ。そして、平井先生の論を授業構成論として位置づければ「効率と公正」の授業も作れるのではないかといった提案がN弁護士からあり、その提案の検討を行いました。

また「効率と公正」を教える上で最も良い教材は何かについて議論をしました。

既に法務省が法教育推進協議会の中で、前述の授業について提案をしているところですが、

法務省法教育推進協議会「私法分野教育の充実と法教育の更なる発展に向けて」について
http://www.moj.go.jp/KANBOU/HOUKYO/kyougikai/index.html

現場にはなかなか馴染みのない「効率と公正」。「公正」は現場の先生方には「すとんと落ちやすい」教育内容ですが、「効率」はなかなか難しい。今後も月1回ペースでこのテーマで議論を進めていきます。

また今回は、福井法教育研究会5周年記念行事をどうするのか、等も議論しました。

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やはり過日、日弁連の市民のための法教育委員会が開催されました。
日弁連の委員会は6月が年度初め、今回は第1回となります。

私は「外部委員」ということで、T大学のE先生とともにこの委員会に関わっています。
今年の行事予定を見ると、8月の模擬裁判選手権を始め、ブロックごとの法教育に関する説明会、
教員対象の研修会の開催等多彩ですし、法務省や文部科学省への対応の検討もこの委員会で
行っています。

とりあえずは、8月の模擬裁判選手権の取り組みで手一杯といった感じでしょうか。
今年は関東・関西・九州で18校が参加してこの大会が開催されます。
年々規模も大きくなっています。詳細は以下のホームページを参照下さい。

http://www.nichibenren.or.jp/ja/event/090808.html
by yasuhirohashimoto | 2009-07-01 10:40 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto