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教育実習・附属小学校一斉授業(2009)

「小学校組」も昨日で実習修了。今年の社会系の「小学校組」は5名。

今年の研究授業は社会科でなかったので、参加せず。一斉授業日に社会系学生の授業を拝見しました。

拝見できたのは全部で3つ。他2つは附属中学校の研究授業などと重なって見ることができませんでした。

一つ一つの授業の評価はしませんが、「小学校組」は全般に授業づくりに苦労していました。

特に中学年の授業づくりは、悩みがつきなかったよう。
彼らからすれば中学年の子どもの思考は掴みにくく、授業の問い立てに苦労していました。

高学年の授業を拝見すると、子どもの思考の流れは事前にある程度?想定可能あったのでしょうか。面白い教材や偽?ゲストティーチャーを招いての授業など、授業の工夫をする中で、一つの授業展開が出来ていたようでしたが。。

いつも思うことですが、小学校の社会科授業の在り方自体(子どもが調べ、考え、発表し、教師がまとめる)が、実習生にとっては授業を行うのが難しいのでしょう。「調べる」場合も工夫が必要で、「大雑把」な問いで子どもたちに調べさせると、後々の展開で収拾がつかなくなります。「考え・発表する」のも、子どものレベルで這い回り、そのために「まとめる」のも、教師が子どものレベルで這い回る。。。以前アメリカで拝見した小学校4年生の社会科授業(地理の授業)が私の「理想」なので。この学習形態自体が社会認識を深めるという社会科の目標をゆがめているように思います。ただそうは言っても、現場で慣れ親しんだ学習形態ですからねえ。

そういえば、『社会科教育』10月号は、「調査→思考→表現 パターン授業の脱出法」という特集が組まれています。面白かったですよ。ご興味のある方は是非(もちろん研究室にありますので読みたい学生さんは来室下さい)。

「小学校組」は「中学校組」とは違う貴重な経験が出来たのではと思います。
今はゆっくり休んで、後期以降頑張って下さい。

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今日は夕方から仙台へ出張。全国青年司法書士会全国研修会で講演するため。
名物料理もしっかり食べてこようと思っています。最近太り気味なのが懸念材料ですが。
by yasuhirohashimoto | 2009-09-25 10:55 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto