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共同実践プロジェクト・附属小学校授業実践①(2009)

昨日・一昨日と、大学院授業「共同実践プロジェクト」の「問題解決リテラシー群」で作成した授業を附属小学校で実践にかけました。

この講義は大学院の「目玉」として昨年度から導入されたもの。「読解リテラシー群」「科学リテラシー群」「数学リテラシー群」など様々な領域に院生が所属し、M1の段階では各リテラシーについての理解を深め、M2になって最終的に各自が授業開発できるようになることを狙いとしている必修科目です。

私は「問題解決リテラシー群」と「21世紀社会科群」に所属しており、「問題解決リテラシー群」は理科、数学、家庭科といった教科横断で授業担当者が割り振られています。

この群に所属しているM2、M1とも現在各6名。所属院生も教科横断型です。
また授業づくりを行うM2は「小学校組」「中学校組」に分かれています。

今回「問題解決リテラシー群・小学校組」の共通テーマは「ごみ問題」。「ごみ問題」を家庭科アプローチ、算数アプローチ、社会科アプローチで指導案を作成し、昨日・一昨日は家庭科アプローチによる授業。

このプロジェクトでは、それぞれの教科に、

□算数は「ごみ問題」の実情を把握する、そして問題意識を高める役割
□家庭科は、「ごみ問題」について自分たちは何ができるのか、考察する役割
□社会科は「ごみ問題」について社会として何ができるのか、考察する役割

を振り分けて、その基本コンセプトに沿って6年生向けの授業を院生が作成しました(もちろん教員が指導していますが)。前期では、模擬授業までを行い、後期に「本番」を迎えた次第です。

この流れに沿えば、本来なら算数が最初に行われる必要があるのですが、担当者が授業当日別の講義と重なった関係で、急遽家庭科スタート、そして算数、社会科の流れになりました。

家庭科担当のMさんは授業がとてもやりづらかったのではと思います。
ですが、上記の役割を果たすべく、「ごみ問題」を自分たちの問題と考えさせるために、「ごみって何?」「机の中にあるいらなくなったものには何がある?」「自分たちがごみを減らすためのアイデアは何?」といった流れで授業を組織していました。

色々反省点も見えてきましたので、今後指導案の修正作業に入ることになります。来週は算数・社会科です。引き続き頑張りましょう。

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今日先ほど、NHKの取材が入りました。福井でも近々始まる「裁判員裁判」についてのインタビューです。「法教育」の話であれば何とでもなるのですが・・・。30分以上カメラの前でしゃべっていたので疲れました。
by yasuhirohashimoto | 2009-09-30 12:59 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto