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福岡教育大学附属福岡中学校研究発表会2日目。

過日開催された研究発表会2日目。

2日目は、新領域「サプリ・フィールド」と総合的な学習の時間「言いたか放談」の授業を拝見しました。

「サプリ・フィールド」は各教科の学習と総合的な学習の時間を結ぶ「活用型」の授業として位置付けられています。例えば、社会科では、教科の学習として「需要と供給」を概念的に学んでいるわけですが、「サプリ・フィールド」では、「附中パンを売り込め!」をテーマに、実際のパン製作・販売会社であるフランソア担当者と提携し、パンの販売促進計画を子どもたちに立案させます。そして、販売開始2ヶ月目=販売低迷期という状況におけるマーケティング戦略(①顧客(需要)としてねらうべき年齢層とは?、②自社資本の投下効率をよくするプロモーションとは?)を子どもたちに考案させ、考案された戦略をフランソア担当者に評価してもらうといった授業。子どもたちが考案した戦略は、教科の学習で学んだ「需要と供給」の概念を「活用」するといった実社会への適用を意図した内容となっています。

また「言いたか放談」は、各教科で学んだことの意味や価値を実感しつつ、よりよい社会の形成者となることを目指す「探究」活動と位置付けられている学習。総合では他に、「フロンティアタイム」などが設定されています。
「言いたか放談」では「原子力発電って本当に必要?」「病院が危ない?(国、企業、市民の視座から超高齢社会におけるこれからの医療の在り方を探る)」「あなたは何歳で大人になりますか?(成人年齢の引き下げの問題を通して「大人」とはどういうことなのかを考える)」「どちらの薬を使いますか?(先発医薬品と後発医薬品の使用の在り方を考える)」等々、各学年6つ~7つのテーマが設定され、これらのテーマについて1年間かけて問題を分析し、考察していくといった学習過程を子どもたちが繰り返していきます。

「サプリ・フィールド」も「言いたか放談」もとても興味深く拝見しました。拝見した「サプリ・フィールド」は子どもたちのやる気がみなぎっており、授業への取り組み方がとても良い。久しぶりにあんなに活気のある授業を拝見しました。また授業者の授業の進め方がとてもお上手だということもあるのでしょう。ただ「需要と供給」の概念を子どもたちが意識して「活用」していたのか?は少し疑問でしたが。

また「言いたか放談」も子どもたちがサークルになって、問題を議論している様子は十分なものでしたし、そもそも社会科担当者以外の先生方も取り組まれているわけで、その点も感心しました。ただテーマによっては子どもたちの議論になりにくいものもあり、掘り下げた議論になっていないテーマもありましたので、この点は課題なのでしょう。

取り組み始めてまだ2年とのことでしたので。研究指定が終わる3年目である程度完成するのでしょう。来年も時間が許せば参加したいと思っています。
by yasuhirohashimoto | 2009-12-09 17:38 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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