大学ランキング。
2010年 03月 26日
また各種報道機関でも「文部科学省による大学ランキング」といったネーミングで報道されていました。
要するに、国立大学法人評価委員会による評価の結果を基に行われる予算配分の内訳が発表になったということです。
本学は年額300万円の増額になったのですが、当初この額を教授会で聞いた時、私も含め、本学部の構成員誰もから失笑がもれました。
「この評価のために膨大なエネルギーをかけて報告書を作成したのに、、全学部合わせて300万円??」
ただ確かに300万円の増額なのですが、昨日の新聞報道だと、A新聞の見出しは「国立大 初の『ランク付け』 トップは奈良先端大 地方大は苦戦」とありますが、本学は、「上位の大学」に位置しています。
この新聞記事を見た人たちの印象を考えた時に300万円の増額だとしても、「上位の大学」に位置することはとても重要だったなあと感じました(本学の宣伝効果を考えた上でも)。
ちなみに「上位の大学」は東京大学や京都大学、東京外語や東京医科歯科といったいわゆる、「一流校」ばかり。その中にぽつんと?福井大学が示されています。これを読んだ読者の印象は「福井大学、頑張っているな」(「なぜ福井大学?」という疑問もわくかもしれませんが)という印象でしょうか。
「下位の大学」に示されている諸大学、ご愁傷様ですといったところでしょうか。
ただこの評価を受けるに当たって、本学部の評価委員会のメンバーは相当苦労されていました。とにかくエビデンス集め。そればかりを気にしていました。また本文の検討でも相当の時間を要しました。結果として電話帳並みの厚さの報告書ができあがり。。。
結局この委員会のメンバーは、普段の研究活動や教育活動の時間の多くを、この報告書づくりのために割かないといけなかった訳です。
私はこの法人評価委員会の報告書作成が終わった後で、学部評価委員会のメンバーに選任されたので、運が良かったのですが(苦笑)。諸先生方の苦労はこの報道で報われたのではないでしょうか。
ただここ数年、認証評価だとか、外部評価だとか、もう「評価」ばっかり。来年度は個人評価が行われます。その都度、評価のための資料づくり、をしないといけない・・・・何とかならないのでしょうか。