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附属中学校教育実習研究授業(2010)。

過日見出しの研究授業が開催されました。

今回は、中学校3年生で「経済単元」。私のゼミ生が研究授業を担当するので、楽しみに参加しました。
授業の様子自体は、社会の院生G君のブログに記されています。詳しく記載されていますので、そちらに譲ります。

http://gnosticism.blog67.fc2.com/

私からは、授業の反省会でも述べた通り、以下の三点について意見しました。

(1)「寡占市場」の論理と独占禁止法の趣旨を「つなげて」説明すべきこと。そもそも、導入段階で競争市場から「寡占市場」の話が少し出てくるだけで、ほとんど寡占を扱っていないこと。
(2)授業の目標は、「新商品の販売戦略を販売者の立場で考え合うことを通して、市場での公正で自由な競争を促進するために法や政府が果たしている役割について理解することができる」とあるが、前段部分(読点前まで)に多くの時間が割かれ、授業の「メインイベント」である後段部分(市場での~)を学ぶ時間がほとんどなかったこと。
(3)生徒の誤解を生じる選択肢があること(抱き合わせ販売の事例)。

今年の3年生は、総じてまじめで、研究授業作りにも熱心に取り組みました。特に、授業のネタも幾つか用意し、試行錯誤しながら指導案を作成していました。また、模擬授業を行い、修正作業も欠かさず行っていたようです。附属の先生からも高評価で、「落ち着いて授業を進めることが出来ていた」とのことでした。

これからも「優れた授業」を作る努力(教材研究をしっかりすること!)を惜しまないで欲しいと思います。

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by yasuhirohashimoto | 2010-09-19 17:33 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto