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経済教育ワークショップ福井(2011)。

過日、48名の参会者を得て、ワークショップが開催されました。

今回は、高校の先生方を対象としたワークショップ。福井県高社研の
福井ブロック研修会を兼ねた会合。参会者の内訳は、現場の先生方
が20名程度、後は本学の大学院生、学部生です。また、金沢大学の
法友会の学生さんも参加されました。ありがとうございます。

教科書(政経・現社)を読み解く(金融) 同志社大学政策学部 野間敏克先生

教科書に示されている金融の学習について、特に、「直接金融と間接金融」
「利子の役割とストック化の影響」「サブプライムローン問題」「金融政策と政府への
信頼」の5つのトピックについてお話されました(「金融政策~」は時間がなく割愛されました)。

それぞれの内容について、何がポイントなのか、明確に示されたお話だったので、
先生方や学生さんにとっても、わかりやすかったし、教える立場に立った時に、何を
重視して教えれば良いのかがよくわかったのではないかと思います。

間接金融は、「資産変換」とリスク負担、利子は「時間の値段、リスクの値段、借り手の
投資収益率を反映」などなど。また、最初にお話頂いた、金融は、「幸せ度のアップのため、
信用重視」といったことは最も肝になる部分だと思いました。

金本位制、金輸出禁止・解禁、高橋財政、井上財政 同志社大学経済学部 篠原総一先生

日本史教科書に示される「経済」、特に「金本位制」を取り上げられ、金本位制になると、
どのような問題が生じるのか(為替レートが固定レートになる、裁量的金融政策が実行できない、
貿易赤字→金流出→国内で金融引き締めになる)を明確に示され、知識を踏まえた上で、
高橋の取った積極財制裁策と、それに対する井上の採った金本位制への復帰とその意味を
歴史的な流れを踏まえ説明頂きました。

日本史と経済学習をうまく結びつければ、「経済教育」になることの証左になるお話でした。
こちらもわかりやすかった。

教師は教育内容研究を第一義とし、それを踏まえた教材開発研究が必要になります。
今回は教育内容研究の一端ですので、さらに内容理解を深め、これらの内容を教えるために
どう教材を工夫するのか(授業を工夫するのか)が問われます。まあ、今回は、教わった
内容をそのまま授業化するのですしょうが。

うちの学部の専門教育も、「教科書をどう教えるのか」といったアプローチで教科書のそれ
こそ「行間」を教えるような講義をして頂ければ、本学の学生にも勉強になるのですが。
そうすると、教科教育との連携も比較的スムーズになると思います。
今回の野間先生のお話は一つのケースになると思いました。

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来年度も予算があれば、何とか実施したいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
by yasuhirohashimoto | 2011-12-11 00:00 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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