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「習得・活用・探究」の社会科授業&評価問題プラン・・・。

過日、下記タイトルの書籍を兵庫教育大学の米田豊先生にご恵送頂きました。

米田豊編,「習得・活用・探究」の社会科授業&評価問題プラン 小学校編,明治図書

新学習指導要領は学校教育法第30条第2項が基盤になって作成されています。
その第2項に登場するのが、「基礎的・基本的な知識及び技能を習得させるとともに、
これらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力その他の能力を
はぐくみ・・・」の行。

この行から「習得・活用・探究」「思考力・判断力・表現力の育成」などの「キーワード」
が生まれてきたわけです。

特に「習得・活用・探究」については、「探究」は主として総合的な学習で、「習得・活用」
は各教科で行うと、総則などから読み解けるのですが、同書では、むしろ「探究」を社会科
学習の中核として位置付けるべきだと主張されています。ただここでいう「探究」は「岩田理論」
を基にした、習得・活用を入れ込んだ緻密な授業設計に基づく「探究」学習を想定しており、、こ
のような「探究」学習であれば、社会科において十分中心的な位置付けになりえるものと思いました。

「習得」を「教え込み」、「活用」を「ドリル学習」とさせないためにも、同書の「習得・活用」を含め
込んだ単元レベルの「探究」学習の設定は意義があるのではないかとも思いました。

社会科教員は是非ご自身の実践を作成する上で参考になさってはいかがでしょうか。

米田先生、同書をご恵送頂き、ありがとうございました。
by yasuhirohashimoto | 2012-01-20 00:00 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto