人気ブログランキング |

「桑原科研」の打ち合わせ会議(201201)。

過日、標記の打ち合わせが開催されました。

同会議は、「全体会」と「ワーキング」に分かれており、
昨年5月に「全体会」、9月と本年1月に「ワーキング」、本年3月に
「全体会」が開催される予定です。

前回は、昨年5月の「全体会」についてブログにその概要を示しました。

今回は、9月と1月に開催された「ワーキング」の議論に少し触れたいと
思います。

同科研は、有権者教育を行うための小・中・高校一貫したプログラムを
開発することを最終目的としています。

今年度は、特に小学生の政治認識及び認知可能領域測定テストの
開発をどのように進めるのかが中心課題になっています。

ワーキングでは、TG大学のW先生から、アメリカ合衆国の研究者
による書籍『子供の政治的世界:長期的展望』に掲載されている、
政治認識調査用のテストや調査結果について報告がなされ、その
テストの方法論の改善(政治認識の実態だけでなく、認知可能性を探る
調査にするための改善)を試み、実施することが提案されました。

それは「プレレスト」と「政治認識喚起テスト」、「ポストテスト」の三段階で
構成されるもので、「プレテスト」は子供の政治認識の現在的認知度を
確かめるもの、そして「政治認識喚起テスト」によって、政治認識を高める
試み’(授業で行う内容をテストで学習させるといったことをイメージすれば
わかりやすいと思います)を経て、「ポストテスト」で「プレテスト」と比べて、
どう変容したのかを確かめるといった形式です。

これからこの三段階で「認知可能性」を確かめることができるのか、特に、
「政治認識喚起テスト」の出来・不出来が大きく影響してきそうです。
心理学の先生方にもご相談しながら、慎重に進めていくことになりそうです。

他には、国内で有権者教育がどのような形態・内容で実施されてきているの
かについて、大分での明推協の取り組みについての報告などがなされました。

また、海外で有権者教育プログラムをどのように開発し、実施してきたのか、
そこに政治学者がどう関わっているのか、などについてアメリカを事例に調査
を行うことについても、メンバーの了解が取れました。3月に橋本も渡米する
ことになります。

この研究は、政治だけでなく、法の研究にも関連してきます。子供の法認識の実態
を調べることも、「法教育」の教材開発にとって重要だからです。この科研の研究方法
をうまく「法教育」研究の発展にも使えればと思っています。
by yasuhirohashimoto | 2012-01-30 00:00 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る