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清心中学校と岡山大学法学部の連携授業。

過日、岡山にある清心中学校に伺い、標記の連携授業を拝見しました。
岡山大学法友会の学生さんや法学部の先生方、清心中学校の先生方
が中心になり「法教育」の授業プランを作り上げ、中学校3年生を対象に
授業を行う。

これまで学校教員が授業のプランニングから実施まで一人で責任を負っ
ていた。以前から「出前授業」といった外部講師による外部講師のための?
授業はありましたが、上記のような取り組みは、そう多くなかった。「法教育」
の取り組みが上記のような学生、教師、学者(法曹三者)の「トライアングル」
での授業プランニング・実践を進めることになった。そういっても過言ではない
でしょう(その「良さ」「課題」は以前ブログにも少しだけ触れました)。

今回は、「国家のあり方」を考えると言った壮大な授業。功利主義やリバタリア
ニズムの考え方を背景にした国家(像)を想起させる国々とその国に生きる人
々の思い(状況)、そして、現在の日本の状況をシナリオで生徒に理解させた後
で、「税金」「保険」「社会保障」などをどの程度払い、また手厚くするのか、など
について、生徒に絵で示させる、そうすることによって「望ましい国家像」を考え
させるといった授業。

同授業は合計3回行われており、橋本は2回目の授業を参観しましたが、シナリ
オは中学生には難しく、シナリオの内容を理解した上で、絵を描いているのか、
判断がつかなかった等々、多々問題はありましたが、内容的にはチャレンジングで
とても面白かった。

法社会学の先生が中心に練られた授業だと思いますが、もう少し教科教育的な
発想が入れば、より質の高い、開発研究としても意義のあるものになると思いました。

この連携授業の様子はどこかの学会でご発表されるようです。是非関心のある先生は
ご覧になってはいかがでしょうか。
by yasuhirohashimoto | 2012-09-30 00:00 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto