日本メディエーションセンター訪問。
2012年 11月 01日
先日、日本メディエーションセンターを訪れました。
今年度、民事紛争処理研究基金から研究助成を頂いている関係で、
民事紛争処理の一方法であるメディエーション技能の育成を推進し
ている団体である同センターを一度訪れて、お話を聞いてみよう、と
考えたからです。
当日は研究グループの野坂先生とご一緒に伺いました。
渋谷駅から徒歩10分、青山学院大学の傍にあるビルの一室に同
センターがあります。
お話をお聞きしたのは、田中圭子氏。同センターの理事です。
同センターのホームページにもありますが、同センターは、
「市民による 市民のための紛争解決・支援を目指そう」
「一人一人が大切にされながら生きていける社会を作りたい」
このような発想からスタートした団体です。
また同センターは、「市民による市民のための紛争解決」、
その技能の育成を成人だけではなく子どもたちをも対象として
行おうと考えている団体。
司法制度改革を契機にちょうど活動を初めて約10年になる同団体。
子どもたちを相手に行う教育としては、「親子教室」での取組くらいで、
学校教育での実践はほとんどないようですが、滋賀のいじめ問題など
もあり、人権教育的に同センターの取組は今後注目されそうです。
田中さんからは、同センターの活動の様子、日本での(ピア)メディーション
活動の現状について伺いました。
田中さんは英国での取組に刺激を受けて、この活動に関与し始めたとの
こと。もちろん、米国でも同様の取組は行われています。
我々は子どもに対する教育をどうするべきなのか、に問題関心があります。
紛争処理技能を体系的に育成するためにはどうすればよいのか、田中さん
からもアメリカ合衆国の教材などを紹介頂きましたが、次の日曜日からの
ハワイ出張でアメリカの専門家から色々情報を仕入れてきたいと思っています。