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神戸大学集中講義(2013)。

過日、神戸大学の集中講義「公民科教育論A」を担当してきました。



今年度の受講者は24名。メンバーは発達科学部の学生さん他、文学部、経済学部
の学生さんです。今年は文学部の日本史・西洋史が例年以上に多かったですね。

また今年度の学生さんは、遅刻もなく、また、いずれもとても熱心な方ばかりでした。
毎年そうだとうれしいのですが。

今年の講義の後半に授業のプランニングを行いました。

「日本国憲法の基本的性格」(96条改正問題を考える)
「雇用と労働問題」(働く男女の平等は本当に実現しているのか)
「現代経済の福祉の向上」(日本の食糧自給率とTPP問題)
「規制緩和の是非について考える」(小泉改革のひずみ)
「雇用と労働問題」(非正規雇用の増加が社会に与えている影響とは?)
「社会保障の役割」(社会保障制度の問題とベーシックインカム)

どれもよくがんばっていましたが、「働く男女の平等は本当に実現している
のか」の授業は秀逸でした。労働基準法の女子保護規定の廃止や、男女
雇用機会均等法が施行されたことを踏まえ、MQ「働く男女は平等なのか」
について問う。そして、育児休業法、ポジティブアクション、イクメンプロジェクト
などを取り上げて、その意義と課題をそれぞれ明らかにしていくといった授業
です。流れもスムーズですし、生徒の理解もそう難しくなく進む展開になって
いました。

やはり高校は専門力がないと厳しい。そう痛感した集中講義でした。
by yasuhirohashimoto | 2013-09-16 00:00 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto