冤罪を防ぐためにはどうしたらよいのか。

本学で行っている「公民科教育法Ⅱ」のヒトコマです。




本年度の「公民科教育法Ⅱ」は「NIEで討論授業を作る」といったテーマで
行っています。

昨年度は、「ディベートを学生が行い、それを基に、授業を作る」というもの
でした。本年度は、ディベートだけではなく、他の議論・討論、様々な授業形態
に幅を拡げて、授業作りを行っています。

先日、そのテーマの模擬授業1回目を行いました。

その際のある班が取り上げたテーマが「冤罪を防ぐためにはどうすればよいのか」です。

足利事件、袴田事件を取り上げて、それぞれの新聞記事を読み解かせる中で、冤罪事件
を防ぐ方法、について生徒に討論させる授業を行いました。

小生からは厳しく指導しました。

新聞記事からだけでは、「冤罪を防ぐためにはどうすればよいのか」を十分読み解けないの
ではないか。そもそも、「冤罪を防ぐためにはどうすればよいのか」を考える際に、「なぜ
冤罪事件が起こるのか」をしっかり探求しないと、対策を考えるまでに至らないのではないか、
足利事件、袴田事件とも、日本の「刑事裁判システム」の根幹に関わる問題であるといった
認識を子どもたちは持つことができるのか?表面的な「冤罪事件」の発生理由のみを掴ませる
授業になってはいないか、などなど、学部三年生に対する指摘としては厳しいものとなりました。

この問題は、日本の「刑事裁判システム」が、証拠中心主義を取る以上、必ず起こってくる問題、
それは、もちろん、証拠中心主義が問題なのではありません。それ以上は書きません。

どこまで、子どもが掴めれば、この問題を本当に考えることになるのか。
しっかり、教材研究をして、もっと良い受業を作って欲しいと思います。

表面的ではなく、もっと本質的に。

なかなか、ハードルを上げましたが、この班は頑張ってくれると思います。

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by yasuhirohashimoto | 2014-06-22 00:00 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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