福井大学・「授業力向上のための支援事業」③。
2015年 06月 17日
羽水高校への「支援事業」は続いています。
一昨年度から始まった「授業力向上のための支援事業」。
現在、社会科教育領域でその目的趣旨にあった事業として
行っているのは、「羽水高校への支援事業」。
一昨年度は、「世界史」。昨年度は、「地理」と「日本史」
で公開授業を院生とともに参観し、授業を検証する、そして、
本学の院生の「授業力」だけでなく、学校の先生方の「授業力」
向上につなげる、といった目的で行っている事業。
今年度一回目の公開授業は「世界史」。テーマは「1848年革命」。
同年、ヨーロッパ諸地域で発生した諸革命の経過を説明し、それら
がいずれも「挫折」したことを学ぶといった教科書記述に示された
内容を追っていく授業。ただ、この授業を担当したK先生は、「アラブ
の春」と比較して、「革命」が発生する諸要因や革命の結果を「一般化」
することで、現在との「つながり」を意識した授業を展開されていました。
「世界史」の先生によく見られる、どうしても「知識偏重」になる、
大きく内容を削って、「アラブの春」との比較を中心に行う、といっ
た発想にはなかなか至らない点。この授業で「革命」を一般化したと
ころで、「些末な知識」を結局教えることになるのではないか、とい
った危惧もあるのでしょうか。
「世界史」を教える意味って何か、ここは、K先生と小生で「共通項」
があるのですが、授業づくり自体は、小生の考えとずれてきます。
教師による概念や理論、知識の「意味づけ」が一つの授業を作る上でも
複数ある中で、子どもによる「意味づけ」も交差してくる。
子どもにいかに意味のある知識になっていくか。社会科の本来の目標に
照らして、それを考えていくこと、その大切さを感じています。
一昨年度から始まった「授業力向上のための支援事業」。
現在、社会科教育領域でその目的趣旨にあった事業として
行っているのは、「羽水高校への支援事業」。
一昨年度は、「世界史」。昨年度は、「地理」と「日本史」
で公開授業を院生とともに参観し、授業を検証する、そして、
本学の院生の「授業力」だけでなく、学校の先生方の「授業力」
向上につなげる、といった目的で行っている事業。
今年度一回目の公開授業は「世界史」。テーマは「1848年革命」。
同年、ヨーロッパ諸地域で発生した諸革命の経過を説明し、それら
がいずれも「挫折」したことを学ぶといった教科書記述に示された
内容を追っていく授業。ただ、この授業を担当したK先生は、「アラブ
の春」と比較して、「革命」が発生する諸要因や革命の結果を「一般化」
することで、現在との「つながり」を意識した授業を展開されていました。
「世界史」の先生によく見られる、どうしても「知識偏重」になる、
大きく内容を削って、「アラブの春」との比較を中心に行う、といっ
た発想にはなかなか至らない点。この授業で「革命」を一般化したと
ころで、「些末な知識」を結局教えることになるのではないか、とい
った危惧もあるのでしょうか。
「世界史」を教える意味って何か、ここは、K先生と小生で「共通項」
があるのですが、授業づくり自体は、小生の考えとずれてきます。
教師による概念や理論、知識の「意味づけ」が一つの授業を作る上でも
複数ある中で、子どもによる「意味づけ」も交差してくる。
子どもにいかに意味のある知識になっていくか。社会科の本来の目標に
照らして、それを考えていくこと、その大切さを感じています。
by yasuhirohashimoto
| 2015-06-17 00:00
| 教育のこと