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福井県教員採用試験第1次試験の問題(3)

高校(地歴)編。



小生の専門ではないので、なかなかコメントしづらい。

ただ、知識を問う問題と、その問題に関する板書計画を示させる問題がセットで出題されたり、
モンゴル帝国がユーラシアに拡大させる中で、モンデ=コルヴィノが初めてカトリックを布教
したことに関連して、「唐代の中国にはキリスト教の一派が伝播していた。これら諸派とカトリ
ックの区別ができずに混同している生徒がいる」として、その場合の指導の仕方を問う問題、
など、具体的な授業場面を想定した問いが多いと感じる。

また、特筆すべき問題として、「歴史の説明」は、歴史的事象には複数の歴史的解釈が成り立
つことに気付かせ、それぞれの根拠や論理を踏まえて、筋道を立てて考えを説明させることだ
とし、江戸時代の授業で「歴史の説明」として、具体的な人物を一名挙げさせて、授業の展開例
を示させている。その際、具体例として、「田沼の功罪」を示し、田沼意次を「新しい経済秩序
の樹立を企図とした改革者」か「封建制の弛緩を進めた金権政治家」か、この解釈を子どもたち
に行わせることが書かれていた。

このような問題は、授業力を問う問題になる。具体的な授業をイメージできるか、「歴史の
説明」の授業を構築できるか、その第一歩が問われている。

全体を通して、高校地歴科教諭に求められる「専門性」が良く問えていると感じた。

こういった問題は、出題者の力量に左右される。福井県には、実力のある地歴科教員がいる
ことの証左であろう。

来年の問題も楽しみにしたい。
by yasuhirohashimoto | 2015-10-09 00:00 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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