【パリ訪問2015④】高校3年、道徳・公民②。

続きです。



今回は「ライシテ」についての授業。
「ライシテ」の詳細は下記のホームページを参照ください。
https://note.mu/echinodermes/n/nbdb9b511cf07

まずは起源の確認。
国際的な「政教分離」の状況の確認。
「2004年の協議会前に政教分離がなぜ議論されるようになったのか」
ライシテの問題点を議論する。
学校における「政教分離憲章」(先述のホームページ参照)を確認する。
そして、憲章の内容を生徒を割り振って、その特徴と問題点を考えさせ、
発表させる。

当然ながら、「ライシテが生徒の表現の自由を許す」といった特徴を
見つけ出しながら、一方で、問題点として「信仰に対する差別的扱い
ではないか」といった事柄を指摘する生徒あり。

ここで二人の女子生徒が議論を始める。
「信仰していることを許す許さないではなく、中立でないといけない」
「教育をみんなそろって受けていくには、政教分離が必要」
「政教分離から逃れる自由がある。ライシテ自体が強制ではないか」

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こういった「議論の場」が今後の公民教育には積極的に求められる。
ただ、これはフランスの土壌があり、言論の自由、言論の自由を受け
入れる寛容さ、が必要になる。昨日の哲学的実践もそうだが、小さい
時から、「議論する場」があること、これが重要。ただ、単に議論する
のではなく、二人の女子生徒のように、習得された知識が議論によって
更に深い習得につながる必要があるのは言うまでもない。

ちょうど見かけたデモ。フランス人は良くやっています。

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by yasuhirohashimoto | 2015-10-22 00:00 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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