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「メディアと社会」の実践(4)

「メディアと社会」の実践第二弾。



「メディアと社会」の第二回目の授業。「メディアの報道はどこまで許されるのか-個人のプライバシーとの兼ね合い」がテーマです。

この授業では、3事例を示し、生徒に判断をさせたり、判断基準を示されたりします。

事例(1):スマップの住所等を示した書籍が出版されたこと
事例(2):安倍首相の病状が報道されたこと
事例(3):小保方氏の個人情報が報道過熱のさなか、報道されたこと
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個人個人に「判断」させた後で、グループで議論をさせ、報告してもらいます。

その結果、事例(1)から(3)までいずれも、「個人情報保護」を理由に挙げて、その報道がなされることに否定的な意見が多く示されました。「安倍首相の病状」についても、「安倍首相個人の了解が必要である」といった理由も示されていました。

授業の最後に、前出の大野支社長さんにコメントをしてもらいました。「安倍首相個人の情報=公益」と判断できるのではないか。大野支社長さんの「判断基準」です。


個人のプライバシーを重視し、「公益」情報を重視しない、こういった傾向がこの学校では示されたということです。

今回の授業は、生徒さん個々の判断基準の「アンケート的要素」もあり、今回の授業を踏まえて、今後、どのような授業を構成すべきか議論する題材とする予定です。

by yasuhirohashimoto | 2016-01-29 00:00 | 教育のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


by yasuhirohashimoto