大阪府松原市中央小学校②

過日、夏季一日研修会で法関連教育についてお話をしました。

私からは講演として、法関連教育について、その学習論とカリキュラム設計の方向性を中心にお話をし、特に市民性育成をねらいとするカリキュラムの一学習論、紛争解決学習の実践例(小学校)をいくつか紹介しました。

中央小学校からは、法(関連)教育カリキュラムの素案と二学期行う授業について提案がありました。中央小学校では、4年生から6年生を対象として、毎学期、法学習問題を設定し、その解決を子どもたちに合理的に辿らせること(意思決定を行わせること)で問題の解決策を考案する(知的ツールを獲得させる)授業を準備しています。現時点では4年生は「正義」、5年生は「責任」、6年生は「権威」のフレームワークを用意し、そのフレームに当てはまる授業を設計することとし、6年生については社会科とのリンクも念頭に置いています。

私からは「(4年生に正義、5年生に責任を置く理由が見えないので)4年生は『法(関連)教育基礎』として位置づけてはどうか。」と付言しました。ただ、その場合、「法(関連)教育基礎」をどう考えるのか、どのような知を「基礎」として位置づけるのか。また「応用」や「発展」をどう考えれば良いのかについて整理する必要があるでしょう。また、正義、責任、権威を学年段階で別々の概念を学習するようにカリキュラム設計するのか、4年生から6年生通して、正義、責任、権威を学べるようにカリキュラム設計するのかについて考える必要も出てきます。

そして一学期と二学期の内容の「つながり」についてどう説明するのか。一つ一つが独立したものなのか、関連づけて考えるべきなのか。私は後者にするべきだと考えています。

次に、二学期行う授業について説明があり、若干の意見を述べさせていただきました。
またいくつか質問事項がありました。特に「権威は子どもにわかりにくい。適切な言葉は何か」といった質問や「権威に関わる憲法や法律について、どこを重点的に(社会科で)扱えばよいのか。どのように扱えば良いのか」といった質問が提示されました。

十分な回答が出来たかわかりませんが、会の後に気付いたこと等については適宜メールでご連絡するようにしています。

中央小学校は、法関連教育カリキュラムを「ぴあルール」と名付けています。「ぴあ」とは仲間といった意味。「仲間づくり」の基本としてルールを位置づけているということです。この名前に合うような内容構成であるように、「中央小学校ならでは」のオリジナルなカリキュラムになるように、今後も助言出来ればと考えています。
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by yasuhirohashimoto | 2006-08-07 18:51 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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