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高校の先生方と・・・⑥

高校の先生方との法授業づくりの研究会を先日開催しました。

現在は、過日のブログにも書いたとおり、

■人足寄場と矯正(行刑)制度

について授業づくりを進めています。今回の議論で決まったことは以下の通りです。

■人足寄場だけでは現在の矯正(行刑)制度との比較で、現行制度について十分な「反省」が行えないことから、熊本藩などの制度とも比較する中で授業を展開すること。

また、現在議論されている「法教育」では、法の原理・原則をいかに子どもたちに伝えるかが焦点になっており、その点からはこの授業は、少し「離れている」こと。つまり現在議論し作成している授業が、法の原理・原則を追究するというよりも矯正(行刑)制度の在り方を追究する授業になっている点が問題になりました。

ただ、今回の授業は「人足寄場」をネタにして授業を作ろうといった発想がまずあり、その後で「人足寄場」と比較できる題材(現在の行刑制度)を引き出したために、このような結果になったので、仕方ない部分もあります。

現在の行刑制度自体は、矯正的な側面があまり重視されていない。そのために再犯率が高まっているとの仮説の基で、現在の社会問題(再犯率が高い)を検討する上では「人足寄場」は適切な歴史教材と言えるでしょう。また、高等学校日本史の教材研究としても「人足寄場」を取り上げる新しい視点を提供しているといった点でもこの授業づくりは意義があります。

学会まで、もうあまり時間がありません。これから追い込みをかけていきます。

先生方にはご多忙の中で、ご苦労をお掛けしています。これからも宜しくお願いいたします。
by yasuhirohashimoto | 2006-10-13 13:02 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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