福井法教育研究会⑥

本日2本目のネタ提供です。

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過日、見出しの会が開催されました。今回の研究会では、以下のことが議論されました。

①福井市進明中学校における社会科公民的分野の法関連教育授業の振り返り
②同中学校における人権集会(いじめを素材とした民事模擬裁判)の振り返り
③本日更新した本学附属小学校での小学校1年生を対象にした道徳授業の振り返り
④今後の研究の方向性
⑤平成19年度ジュニア・ロースクールの企画概要

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今回は①について考えていきたいと思います。

①の授業内容:
 株主代表訴訟の中で株主が企業経営者を訴えた事例(赤字経営なのに政治献金を続けた企業の裁判事例)を取り上げて、裁判で原告(株主)がどのような主張を行ったのか。被告(経営者)がどう主張したのかについて把握し、それぞれの主張がどちらが「正しい」のか子どもたちに議論させる。(以上、授業前半)させた後で、株主が持つ私益権や共益権、キャピタルゲインについて確認し、株主の権利(株主になると配当金が分配される。経営者を監督することができる)について理解させる(以上、授業後半)。

振り返り(論点):
 (a)経済単元で法的な内容を扱う「魅力ある授業」だが、経済単元で法を扱う場合、どのような原理・原則を扱うべきなのか。特に企業の学習ではどのような原理・原則なのか。
 (b)前半と後半の授業の「つながり」が適切なのか。すなわち、裁判事例を準備することが株主の権利を子どもたちによりよく理解させるのに必要・十分であったのかどうか。

 (b)については必要・十分ではなかっただろうと感じています。そもそも裁判事例が必要だったのかといったところです。また、(a)については議論が尽きず、今後の課題になっています。

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実はこの会、2月3日に実施されたものです。これまでの間、ブログにアップするネタも「豊富」にありました。ただ、「豊富」ということは「仕事が忙しい」の裏返しです。なかなか更新できず申し訳ありませんでした。
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by yasuhirohashimoto | 2007-02-20 17:05 | 研究のこと

福井大学教育学部の社会科教育学担当者が日々感じること、研究のことなどを気の赴くまま記しています。


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