ジュニア・ロースクール福井・2日目(1)
2007年 08月 21日
ジュニア・ロースクールの二日目は、小学生クラスと中学生クラスに分かれてそれぞれのテーマで「授業」を行いました。
***
小学生クラスは、「『きまり』をランキングしてみよう~2つのものさしを使って~」です。
以下は学習の流れです。
(1)以下の「きまり」どちらが大切?その理由を述べよ。
(a)「友達をなぐらないこと」「友達の悪口を言わないこと」
(b)「友達をなぐらないこと」「廊下を走らないこと」
(a)については、子どもたちからは、「心が傷つくし、人にも広まるから」「体の傷よりも心の傷の方が治らないから」「友達の悪口を言わないこと」が大切だと言う意見が圧倒的でした。
しかし、法的には、「罪の重さは傷害罪の方が重い。人の体を傷付ける方が重い。なぜかというと、体の中には大事な命が入っている。命の入れ物として法は人の体を傷付ける方を大切に考えている」(N弁護士)との説明があり、「ルールが守ろうとしているものには順番を付けることができる」という一つ目の物差しを学ぶことになる。
*物差し1:ルールが守ろうとしているものに順番をつけることができる。
(1)命と身体
(2)心
(3)お金、物などの財産
(4)自分自身
(b)については、子どもたちからは、「無関係の人を傷付けてしまう可能性があるから」「両者が傷つくから」「加減ができない」等から「廊下を走らないこと」が大切といった意見が多かった。
しかし法的には、「殴ることは必ず相手を傷付ける。被害が起こる可能性で重視する」(N弁護士)との説明があり、「ルールにはそれを守らない場合、被害が起こる可能性に違いがある」という二つ目の物差しを学ぶことになる。
*物差し2:ルールにはそれを守らない場合、被害が起こる可能性に違いがある。
そして、これらの物差しを使って、6つのルールをランキングすることになる。
この続きは明日のブログで。
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小学生クラスは、「『きまり』をランキングしてみよう~2つのものさしを使って~」です。
以下は学習の流れです。
(1)以下の「きまり」どちらが大切?その理由を述べよ。
(a)「友達をなぐらないこと」「友達の悪口を言わないこと」
(b)「友達をなぐらないこと」「廊下を走らないこと」
(a)については、子どもたちからは、「心が傷つくし、人にも広まるから」「体の傷よりも心の傷の方が治らないから」「友達の悪口を言わないこと」が大切だと言う意見が圧倒的でした。
しかし、法的には、「罪の重さは傷害罪の方が重い。人の体を傷付ける方が重い。なぜかというと、体の中には大事な命が入っている。命の入れ物として法は人の体を傷付ける方を大切に考えている」(N弁護士)との説明があり、「ルールが守ろうとしているものには順番を付けることができる」という一つ目の物差しを学ぶことになる。
*物差し1:ルールが守ろうとしているものに順番をつけることができる。
(1)命と身体
(2)心
(3)お金、物などの財産
(4)自分自身
(b)については、子どもたちからは、「無関係の人を傷付けてしまう可能性があるから」「両者が傷つくから」「加減ができない」等から「廊下を走らないこと」が大切といった意見が多かった。
しかし法的には、「殴ることは必ず相手を傷付ける。被害が起こる可能性で重視する」(N弁護士)との説明があり、「ルールにはそれを守らない場合、被害が起こる可能性に違いがある」という二つ目の物差しを学ぶことになる。
*物差し2:ルールにはそれを守らない場合、被害が起こる可能性に違いがある。
そして、これらの物差しを使って、6つのルールをランキングすることになる。
この続きは明日のブログで。
by yasuhirohashimoto
| 2007-08-21 09:44
| 研究のこと